サイゼリヤが2024年2月21日、グランドメニューを改訂した。詳細については当サイトの記者・江川資具による現地レポートをご確認いただきたいが、もっとも注目を集めたのはやはり色が薄くなった『イカの墨入りセピアソース』だろう。

実際、この件はネットで大きな話題になっていたし、上記の記事でも特に力を入れて紹介されている。しかし、個人的に今回のメニュー改定でもっとも衝撃を受けたのは、料理ではなくメニュー表そのものであった。以下でお伝えしたい。

・サイゼがメニュー改定

先日のグランドメニュー改定で目立っていた新規のパスタ料理。どれもおいしそうなので後日試してみようと思う……が。


ハッキリ言って今はそれどころじゃない。こちらのメニュー表をご覧あれ。

・注目はメニュー表

江川の記事でも指摘されている通り、メニュー改定に伴い、メニュー表のデザインも激変している。そんな中、私(あひるねこ)が特に衝撃を受けたのがワインのページだった。

サイゼのハウスワインはグラス、デカンタ(250ml、500ml)と細かくサイズを選べるようになっているが、その横にひっそり第3の勢力が潜んでいることをご存じだろうか? その名もマグナム。マグナムである。



・巨大コスパ兵器

今さらながら一応ご説明しておくと、このマグナムは容量1500mlで税込1100円というサイゼ屈指のバランスブレイカーだ。500mlのデカンタが税込400円と書けば、そのヤバさがお分かりいただけるのではないか。

ただでさえバカみたいに安いサイゼのワインが、マグナムを注文することでさらに安くなる──。

私がこのことに気付いたのは、サイゼでワインを飲むようになってから約10年後の2019年だった。つまり私は10年の長きにわたり、サイゼに来るたびに損をし続けていたのである。やべぇ、いま思い返してみても死ぬしかねぇ。


話が逸れたが、私の記憶ではマグナムとは、それくらいひっそりとメニューに佇んでいたメニューなのである。実際、当時の記事には「知らなかった」というコメントが数多く寄せられた。知る人ぞ知るお得アイテムだったのだ。

そんな隠れキャラ・マグナムの扱いが、今回のメニュー改定によってどうなったかというと……


マ、マジかよ……


めっちゃアピールされとる……!!



・最前線へ

潜むどころか、全商品の中で一番目立っているではないか。一体どんな心境の変化だ。しかもその横にはこんなことが書いてあるぞ。


「実物大(比べてみてください!)」


──夏休みの博物館かよ。マンモスの大きさを体験してみようみたいなノリである。酒瓶に実物大とか書いてあるの初めて見たわ。ただ、せっかくサイゼが「比べてみてください」とお願いしてきているので……


平日の真っ昼間ではあるが、比べてみた。

・安定の恵体

で、改めて気付いたのだが、メニュー表よりも実物の方が気持ちデカイ。このサイズで1100円って相変わらずどうかしてるだろ。もうこうなったら……


江川の記事では触れられていなかった新メニュー『生ハムとバッファローモッツァレラの盛合せ』(税込500円)と……


復活した『アスパラガスの温サラダ』(税込300円)を注文。


これぞサイゼ飲みの真髄である。



それにしてもマグナムって、一人だといくら飲んでも減らないな。底から新しく湧き出てんのか? ってくらい悠久にワイン。酒飲みにとってはこれほど嬉しいことはないが……ここでかなり気になることが。

以前のメニュー表では、マグナムの欄にこんな文面が添えられていた。


「飲みきれないワインはお持ち帰りいただけます」


ところが現在のメニュー表には……


無。


これはつまり、この場ですべて飲み干していけということか……? 私一人なのに……? 真相は不明だが、今の私から言えることは一つ。俺たちの戦いはこれからだ。以上、緊迫の現場からお伝えした。

参考リンク:サイゼリヤ
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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