遠出をする際、パーキングエリアでの休憩を楽しみにしている人は多いだろう。

筆者もその一人で、お土産を買ったりご当地グルメを食べたりと、休憩というよりもただ観光を楽しんでいる。

そんなPAが進化したのがハイウェイオアシス。先日 愛知県刈谷市にある「刈谷ハイウェイオアシス」にて、天国のようなハンバーグレストランを発見したので共有させてほしい。

・名物いっぱい刈谷ハイウェイオアシス

刈谷ハイウェイオアシスといえば、当サイトでも何度か登場しているスポット。

豪華すぎるトイレ観覧車のほかに、産直ショップや温泉施設といった施設がそろっているため、観光客にとどまらず地元の方からも人気を集めている。


そんな刈谷ハイウェイオアシスの敷地内は、ひとつだけ大きな施設があるというよりも いくつかの店が集まって作られた複合施設のような構造になっている。

今回立ち寄ったのは「名鉄レストハウス」という上りパーキングエリア側にあるフードコートである。

名鉄レストハウスに近づくと、外壁に「ハンバーグスタンド マンタン」という大きな白い看板が貼られていて、


さらに入り口に近づくと、

なんだって?「高速の二郎系ハンバーグ!!」だとっ!?

……正直何を言っているのかサッパリわからなかったが、面白そうなので訪問してみることにした。



・ヘビー&ハッピーなハンバーグ定食

筆者が訪れたのは、マンタンの開店時間である午前11時。

フードコートとは別で用意された専用の座席に、ちょうど照明が点く瞬間だった。


メニューは全部で5種類(税込1280~1680円)で、どれも自家製のハンバーグが付いてくる。

ハンバーグはひとつ225g、追加料金を払えばダブル(2個入り)も可能だ。

そしてすべてのメニューにライス・味噌汁・卵が付いて焼き野菜も無料で増せるってんだから、食いしん坊にうってつけの店なのである。


筆者は牛焼肉のトッピングが付いた「ジャポネバーグ(税込1680円)」を注文。

鍋敷きと札を受け取ってカウンターを進むと、


卵・味噌汁と有料トッピングがあり、


最後に白米。


お茶碗をセットしてボタンを押すと、

自動でよそってくれたぞ!


ひょっとすると珍しくないシステムかもしれないが、個人的には初めてだったので大興奮。ベトベトくっつかずに規定量の米が落ちてくるの、うまくできてるなぁ~!!



そうこうしている間にハンバーグが焼けていたようで、お会計後すぐに到着。

ドドンっ! すげぇボリュームだな!!


メインの鉄板の上には、ジュウジュウと食欲をそそる音を立てながらハンバーグ・牛肉・野菜が「これでもか!」と盛られている。

写真のイメージよりもハンバーグがデカくてぶ厚い。


ジャポネバーグは牛肉で隠れて見えにくいので、隣でマンタンバーグダブル(税込1680円)を食べていた夫の鉄板を拝借すると……

成人女性の平均的なサイズであろう 筆者の拳と同じぐらいのサイズなのである。


ハンバーグはしっかり味が付けられており、家庭的なふっくらしたタイプで美味しいっ!

玉ねぎの甘みも感じられて、欠点らしい欠点が見つからない総合力の高さを感じた。



ソースは大根おろし、玉ねぎおろし、きざみニンニクの3種から選べるため、飽きも来ない。

トラックの運転手や大学生といった とにかくガッツリ食べたい派の方も、ダブルで食べればきっと満足できちゃうような美味しさとボリュームだ。


ついでに言うと、無料だからと期待していなかった卵も黄身が濃くて大きくプリプリしている。

実はコレ、「まんげつ濃厚卵」という愛知のブランド卵なのだそう。そりゃ立派なワケだわ!


続けて食べた牛肉は塩味だけでなく、むむっ……甘みがかなり強い。

食べたことがある味だと思ったら、コレは間違いない。すき焼き風だぁ~~っ!


卵かけご飯にインしちゃえばすき焼き完全再現じゃんっ!!!!

ハンバーグとすき焼きが一気に楽しめるなんて、盆と正月が一緒に来たみたい。ワンパクかよ!?



最後に箸を付けた焼き野菜。ハンバーグ弁当でよくある付け合わせのパスタだろうと思っていたのだが……


嘘でしょ、コレってもしかして、

汁なし二郎系ラーメン!?!?!?


先ほど「盆と正月」という堅い表現をしたが訂正しよう。

これは「おどるポンポコリン」よろしく「ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ~!」と踊った方がしっくり来るヤツだ!!!!

ハンバーグとすき焼きと二郎系ラーメン。なんていうか、アホっぽいんだけどめちゃくちゃ幸せで平和。最高潮にハッピーで天国にでものぼるような気分なのだ。

食べ終える頃には胃がミチミチと限界まで膨らんでいたが、微塵(みじん)も後悔していない。

看板に書かれた「高速の二郎系ハンバーグ」の言葉に嘘偽りなし。お世辞抜きで身も心もマンタンになったのであった。

参考リンク:刈谷ハイウェイオアシス
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.