2020年12月1日、持ち帰り弁当チェーン店の「ほっともっと」が『すき焼きハンバーグ御前』の販売を開始した。またありがちなヤツ……かと思いきや「すき焼きとハンバーグ」ではなく「すき焼きハンバーグ」である。……え?

すき焼きハンバーグだと……? それはまるで「オムライススパゲティ!」「コロッケとんかつ!!」などと無邪気にはしゃぐ小学生のような発想ではないか。“生涯全力少年” を自負する私、P.K.サンジュンとしては避けて通れないグルメであろう。

・すき焼きハンバーグという発想

ほっともっとに限らず「ハンバーグ」は1年を通して人気を博す弁当屋の大定番メニューである。その人気は絶大で、おそらく弁当業界の中では「から揚げ」と並ぶツートップではないだろうか? バリエーション豊かなソースと組み合わせれば、週3くらいハンバーグ弁当でもイケるハズだ。

一方の「すき焼き」は、この時期になると弁当屋に登場する冬の代名詞的メニューである。当然、高級料亭のレベルまでは期待していないものの、割り下ベースの肉1枚で白メシ3口はイケてしまうから恐ろしい。そういう意味ですき焼きは日本有数のごはん泥棒であろう。

その両者が合体したらどんなことになってしまうのか? 日本広しとはいえ、ご家庭ですき焼きの中にハンバーグをぶっ込んだことがある猛者は多くないハズ。ほっともっとめ、子供みたいなことをしやがって……! その発想はなかったじゃないか……!!

・どれくらい仕上がっているのか?

というわけで、近所のほっともっとに直行し『すき焼きハンバーグ御前』をオーダー。価格は税込790円だ。ホームページには、


「牛肉と長葱が入ったすき焼きは、ハンバーグ、うどんと一緒に火を入れ、甘辛い特製の割下にからめられ、口に含むと広がるすき焼きの牛肉と、肉汁を蓄え割下をまとったハンバーグは、至高のコンビネーション」


……とあるが、果たして『すき焼きハンバーグ御前』はどこまで仕上がっているのだろうか?

で、さっそく食べてみるとコレが……ウマい(笑)。想像通りと言えば想像通りの味ではあるが、すき焼き味のご飯がススムくんっぷりは鉄板で、ガツガツと白メシが減っていく。また牛肉の量はさほそ多くないものの、割り下の沁み込んだシャキシャキのネギが肉と同じくらいウマかった。

・想像通りの味だけどウマい(笑)

もちろんハンバーグもウマい。ハンバーグをすき焼きで煮込んだというよりは、さっと浸した程度の味付けで、元々のハンバーグの風味は損なわれていなかった。やはり『すき焼きハンバーグ御前』は、ハンバーグがメインの弁当なのだろう。

さらに嬉しいのがうどんである。甘辛い割り下を吸い込んだうどんは特別感アリアリで、むしろ裏ボス的な存在と言っても差し支えない。添え物のスパゲティにいまいちテンションが上がらない人でも、このうどんは別格だ。

これに加えてなぜかエビフライまで入っているのだから、やはり『すき焼きハンバーグ御前』は子供の発想みたいな弁当と考えて差し支えあるまい。……が、ウマい。なぜだかわからないけど、ハンバーグに口をつけたとき、思わずニヤッとしちゃったよね!

とにもかくにも、『すき焼きハンバーグ御前』はありそうでなかったユニークな弁当だから、興味がある人はぜひ1度ご賞味いただきたい。わかってる味だけどウマいゾ!

参照元:ほっともっと
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.