ジャンボ! とんでもない経験をしてしまった。それもポテ活(おいしいポテト屋さんを探す活動)の最中に。
ランチにポテトでも食べるかァ〜と、アウトリングロード沿いにある『パンパン チキンアンドチップス』というレストランに行ったときのこと。
なにやらレストランの外でスタッフがひどく混乱している様子だったが、店内はとても清潔だった。
どうも外にいるスタッフは、食べ物を売っているようす。テイクアウトが繁盛しているのかな〜なんて思っていた。
しかし店に入ると、「いらっしゃいませ」の「い」の字もない。誰一人として私のことを歓迎してくれなかった。
そしてそのまま私は椅子に座り、5分ほどジッと座っていたが、誰も来ず。
どうなっているのかと思うと同時に、腹を立てた私は大声で「ウェイター! ウェイター!」と叫んだ。
するとウェイターがやってきたので、私は少しキレながらこう尋ねた。
「いったいなぜ、顧客へのサービスに時間がかかりすぎているのですか」
するとウェイターは、とても疲れた表情でこう答えた。
「実はいま、上司と部下がシリアスな会議をしています……」
詳しく聞けばこうだ。
レストランの売り上げが良くないことにブチギレた上司が部下に苦言を呈したところ、一部の部下たちが烈火の如くブチギレたと。
何人かのスタッフはブチギレまかせに店内で店の食べ物を食べ始め、それに上司はさらにブチギレ。
また、何人かのスタッフは、「もうやってられん」と店の食べ物を持ち帰ろうとして、それまた上司がブチギレ。
そして上司は「こんなんだから売り上げが下がるんだろ!」と大声で叫び、挙句の果てには「今すぐスタッフ全員を解雇したい!」と絶叫していると。
しかしチキンやポテトを買いにくるお客さんはいるし、冷静なスタッフもいるから、注文を外で聞いて店内で作り、外で受け渡し&会計をして捌いているのだという。
なんなんだよこの地獄は。
でも、私は冷静に「ポテトをひとつ」とオーダーした。
やがてウェイターはアツアツのポテトを持ってきた。
それはとても良い香りがした。これはなかなかの店なのでは? だからこんな状況でも買いにくるお客がいるのでは。
ポテトだけ食べたらそう思えたが、
トマトケチャップがダメだった。
それはとても軽く、トマトの味が皆無の「薄トマト水」だった。
食べ終えたとき、お腹に何も感じなかった(安全だった)のが救いだけど、もう少しトマトケチャップをセコらなければ、大化けする予感がするポテトではあると感じた。
トマトケチャップがこの店の足をひっぱっているのは間違いない。
なお、価格は100ケニアシリング(約91円)。レストランの皿すべてが「お魚の形」をしているのが思い出に残った。クワヘリ。
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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