当初は2023年12月14日から、12月27日までを予定して開催された、しゃぶ葉の「生ずわい蟹食べ放題コース」。

12月27日までという期限には “なくなり次第終了” という注が添えられていたが、しかしこれほど早くなくなるとは、しゃぶ葉も思っていなかったのだろう。

公式HPにて、一部のエリアを除き、21日をもって終了したという告知がなされた。

実は開始から2日経過した16日以降、私も本コースにありつこうとチャレンジしていたのだが、どうやら戦いは完全に終わりを告げたもよう。せっかくなので、いかに難易度が高かったかをお伝えしようと思う。

・7000円

本フェアの値段(大人)は平日ランチが6599円。ディナーは7149円。どちらにしろ約7000円というそこそこな価格設定。

しかしズワイガニ自体が高額な食品ということで、コスパはいい……という意見がネット上では趨勢(すうせい)に感じる。

私は実際に自分の目で提供されるズワイガニのクオリティや、実際に食べることのできる量を計測することができなかったため、「コスパが良い」かどうかに対し、肯定も否定もしない。結論としては、不明である。

実のところ、それを探るためにも、都内やその近郊のスーパーなどでズワイガニの価格を調べつつ、その上でレビューしようとしていたのだ。


・難易度

最初の訪問は、16日の昼過ぎだった。埼玉県内の、それなりな規模の駅からすぐのところにある店舗だ。

それなりの量が提供されているものだろうと考え、フラっと来店。しかし、すでに13時ごろに終了したという。

フェア開始から2日で終わったのかと驚いたが、聞くと、あくまで終わったのはその日の分。翌日にはまた再開するとのことだった。

ということで、17日に再び、今度は昼の12時ちょうどに再訪。しかし、日曜日だからか、前日よりも競争率は高かったもよう。つい今しがた終了したとのことだった。

しゃぶ葉は11時にオープンなので、1時間でその日の分が潰えたことになる。これはいよいよやべぇぞ……!

しかし翌日は月曜日。さすがに平日の開店直後を攻めれば間違いないだろう。そう思って再々チャレンジした18日。驚愕の事態が発生する。

店舗に到着したのは11時10分。店内には早くも数グループがいて、皆カニを食っている。店頭でまだカニはあるかと聞くと、まだあるとのこと。こうして3度目にして初めて店内へ。

人数を選んでコースを選択しようとするも、目当てのカニが見当たらない


ん? もしかして口頭で注文するとか、なんかそういうシステムかな? とりあえず店員さんを呼んで聞くと、今オーダーストップが入ってしまって……という。

すげぇな、まだオープンから30分も経ってないぞ……? 客たちの恐るべき消費量。いや、もしかしたら最初から “その日の分” とやらが少ないのかもしれない。

他に何か注文して食べていくか迷ったが、しゃぶしゃぶな気分ではなかったので退店することに。

外に出ると、ドアには品切れしたとの張り紙が出ていた。


ちなみに写真のタイムスタンプは11時25分だった。30分経ってないどころか、15分か20分くらいで終わっていた可能性が高い。


まあしかし、また明日があるだろう。そう思って迎えた19日。別の店舗にてオープンと同時に入店して聞くと、実は前日で終了し、もうカニ自体の入荷予定が未定だという

まさかと思い、私の行動圏内にある埼玉および都内の店舗に片っ端から電話をかけて聞いてみると、どこもすでに18日の昼には終了してしまい、入荷は未定との回答だった。

実際にしゃぶ葉公式Xでは、18日の19時半に “すでに販売を終了している店舗がございます” との告知を投稿している。


この流れと都内および埼玉県内の店舗を回った私の体感から、恐らく18日の時点で都市部のほぼ全ての店舗で「生ずわい蟹食べ放題コース」は終了していたか、やっていても各日オープンから短い時間しか提供できない状態だったのではないかと思われる。

はたしてしゃぶ葉の「生ずわい蟹食べ放題コース」はどのようなクオリティだったのか。今となっては一切知るすべがない。幻のフェアだ。

何にせよ、万が一またの機会が到来した際の必勝法は、平日・休日問わず、オープン前に並ぶことだろう。

参考リンク:しゃぶ葉
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.

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