松屋大好きっ子たちならばご存じかと思うが、松屋ではちょいちょい「店舗限定メニュー」を展開している。おそらくテスト販売を兼ねていて、評判の良かった商品が全国展開されるのだろう。松屋における “全国デビュー” はなかなか狭き門なのだ。
2023年12月現在、松屋では4品の「店舗限定メニュー」を発売しており、今回ご紹介する『ドリア風チーズライス』もその1つ。正直な話、全国展開されたところで売れるかどうかはわからない……が、個人的にはそのアグレッシブさを褒め称えたい気持ちである。
・全国50店舗のみで販売
松屋の『ドリア風チーズライス』を発見したのは中目黒の店舗。たまたま店の前を通りかかった際、見慣れぬ『ドリア風チーズライス』の垂れ幕を目にした。はて……松屋で『ドリア風チーズライス』なんてやってたっけ?
気になり調べてみたところ『ドリア風チーズライス』は2023年12月12日から全国50店舗のみで販売されている「店舗限定メニュー」とのこと。販売店舗に関しては、松屋の「店舗限定キャンペーン一覧」から検索して欲しい。
さて、私の記憶の限りだと過去に松屋でドリアを販売していたことはないハズ。またドリアを食べるためにはファミレスが一般的なので、他の牛丼チェーン店と差別化を図るには非常にいいメニューではないだろうか?
・とてもいい
さらに「やるじゃな~い」と感心したのは、ドリアに2つの味が用意されていたこと。「麻辣ソース」と「キーマカレー」のうち特に「麻辣ソース」は、どんな味なのか予測が立てにくいところが非常に素晴らしい。
あらかじめ味の予測できるメニューも悪くは無いが、松屋は攻めてナンボ! 「シュクメルリ」や「ロモサルタード」の例を挙げるまでもなく、松屋にはいつまでもチャレンジ精神を失って欲しくない。
で、今回はもちろん麻辣ソースの『ドリア風チーズライス』をオーダー。価格は生野菜付きで780円だ。またプラス100円で大盛りへの変更も可能となっている。
・ウマい、ただし…
さっそく食べてみるとこれが結構ウマい! ライスの上には牛めしの肉が重ねられており、これがなかなかの量。ドリアと言えどもかなり肉々しい印象だ。ほう、松屋っぽくていいではないか。
また、麻辣とホワイトソース、チーズの相性も良好で、パンチ力もそれなりにあった。個人的にはもう少しビリビリしていても良かったが、ドリアとしての完成度は想像していたよりも遥かに高い。
一方で、松屋の人気メニューは恐ろしいほどパンチ力が強いため、それらのメニューと比較すると「ちょっと味のインパクトが弱いかな?」というのが正直なところ。超熱々なのでガツンとパンチ力が伝わりづらいところも難点だ。
それでも『ドリア風チーズライス』自体は余裕でウマいし、何より個性的なメニューである。「ドリアを食べるなら松屋」と言われるまで粘り強く販売を続けて欲しいところだ。爆売れするかどうかはわからないが、そのアグレッシブさを心から称えたい。
参考リンク:松屋
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.