ジャンボ! 今回も毎度おなじみポテ活レポートだけど、いつもと違うのはオレ1人ではないということ。


なんと……娘2人も連れて、ちょいと奮発して中流階級向けのレストランに行ってみたのだ!


ナイロビ南バイパスの高速道路上にあるレストランで、店名は『アラシリグリル(alasiri grill)』。


入店してメニューを見ると、当然のように、どれも高い。さすがは中流階級向けのレストランだぜ……!


店員さんは皆フレンドリー。しかも入店するや否や、まず最初にWi-Fiのパスワードを教えてくれたので、インターネットは快適にできた。


そして注文したのは「ポテト3皿」だけ。


店員さんはニコニコしながら「……そして?」という顔をしていたけど、あらためてオレは「ポテト3皿」と彼に伝えた。どんな高級な店に入ろうと、オレが頼むのはポテトなのだ。


すると店員さんは「それでは、先にお金を……」と支払いを要求。中流階級向けのレストランで先払いなのは初めてだな……と思いつつ、オレは素直に支払った。価格は450kes(約432円)。つまり1皿150kes(144円)だ。


ポテトを待っている間、娘たちはワクワクしていた。「とてもキレイなレストランだね」と感動もしていた。たまの贅沢。ちょっとイイ店に連れてきて本当にヨカッタ。



そしてやってきたポテト3皿。


店員さんは「テーブルにあるトマトケチャップとチリソースと塩はご自由にお使いいただけます」と言っていた。


さすがは中流階級向けのレストラン。トマトケチャップ有料化が普通になった今のご時世、太っ腹の待遇だ。


……と、ここで娘(長女)が驚きの要求を店員さんにカマしたのである!


長女「すみませんが、テーブルにあるボトルのトマトケチャップではなく、小袋に入ったトマトケチャップはありますでしょうか? 小袋のトマトケチャップのほうがポテトによく合うし、美味しいので……」と!


オレはその言葉を聞いて感動した。


娘が言っていることは事実であり、本当に「一般的には、テーブルの上に置いてあるボトルのトマトケチャップよりも、小袋タイプのトマトケチャップのほうが美味しいし、ポテトに合う」のである。


一体いつ、そしてどこで、そんなことを覚えたのか。


もしかしたらオレが家でそんな愚痴をこぼしているのかもしれないが、さすがは「ケニアナンバーワンポテト評論家の娘」だと思った。



しかし店員さんの返事は無情にも「テーブル上のボトルケチャップしかありません……」だった。


娘は少しガッカリした顔をしていた。


でも、ここは中流階級のレストラン。


ボトルのケチャップでもきっと美味しい……




ヤバイ。


この浮かない顔。


長女の感情がほぼ “無” に……。


もしや……と思い、オレも食べてみたところ……


これはダメだ……!


はっきり言えば美味しくない。固くて噛むのが難しいくらい。


だが、それで済めば「単に不味かっただけ」なのだが、そうは問屋がおろさないのがケニアポテト界の怖いところ。


ポテトを食べ終えた次女は、お腹に手をやり、「お腹が孵化(うか)しつつある」と訴えた。


意訳するなら、「オナカがオナラでパンパンになっている」ということだ。


ダメなポテトでよくある「食べたあと、なぜかお腹の中でガスが発生しまくり、屁が出そうになりまくる現象」が次女の腹を襲ったのである。



オレは父として、次女にたくさんの水を与えた。


ポテト経験値の高いオレと長女のお腹は大丈夫だったが、次女は苦悶の表情で「ハラが痛い」と泣きそうになっていた。


店を出て、車で家に帰る最中、オレは長女と「あのポテトの何が原因で、次女の腹が痛くなったのか」を探る会話をした。


長女の見解では「ポテト自体もダメだったけど、特にダメだったのはチリソース。あのチリソースが原因で腹を壊したのでは?」とのことだった。


オレは素直に感心すると共に、もしかしたらウチの長女、オレを超えるポテト評論家になりうるかも……と思った。


絶対音感ならぬ “絶対ポテト感” があるのかも……と。


次女はウ〜ンウ〜ンと腹の調子が悪そうだったが、子供たちの成長を目の当たりにした親子3人のポテト会だった。


次は『MASTERS CAFE(マスターズカフェ)』に連れて行きたい。クワヘリ!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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