最近バイクを納車してから1つ気付いたことがある。それは大型バイクの音のかっこよさ。あの轟のような、怪獣の鳴き声みたいな音、本当にたまらない。
みんなもその音に憧れているようで、そんな「大きな音」が出せるようマフラーを変えたりしてる。てかここ(インドネシア)ではそれがバイク改造の基本になってる。んで、ついに僕も沼に落ちてしまった。
そして今回、ものすごく不思議なことにレース用マフラーを見つけてしまったのでそれについて語っていきたいと思う。
・みんなに優しい(?)マフラー
今回買ったのは「Ronin Hanzou」というマフラーで3 Tech Racing Evolutionが製造、販売したものだ。
3 Tech Racing Evolutionというのはフルシステム・スリップオンレーシング用マフラーとマフラー周りのアクセサリーを製造、販売するグループである。もちろんインドネシア国産だ。
同グループが製造するマフラーの特徴はなんと言っても「3サウンドシステム」。レーシング用マフラーでありながら、音色が変えられるという。名前通り3つの音色「レーシング」「ストリート」「サイレント」に変えられるのが強みだ。
ほら、レーシング用マフラーって大体うるさいじゃん。バイク好きにとっては震えるような音だけど、普通の人からしたらただの騒音に過ぎないから、音を変えられるこのマフラーはマジで神だと思う。
ちなみにマフラーはこんな感じ。マフラーにバルブがあって、これを操作することで空気の通りを制御できる。空気の通りで音が変わるからね。
開けてるときはそのままエンジンの排気が出るが、閉めると排気は下のところ(見えるだろうか)を通り、サイレンサーを通ってから外に出される。このサイレンサー自体スタンダードのマフラーと同じ構造をしてるので、それと変わりない音がする。
だから「サイレント」と言っても無音になるわけじゃなく、「スタンダードマフラーに近い音」を出してくれる。
・装着ッ
はてさて、特殊な構造をしてるゆえ自分では装着できないので、自宅の近くにあるガレージで装着してもらったよ。
いつの間にかスタンダードのマフラーが取り外された。サビやばいな、まぁ中古車だったからね。なんか悲しいな。
着々とヘッダー(パイプの部分)が取り付けられた。空気がもれないように接続部分はちょこっと調整が必要だった。
そしてマフラー部分が取り付けられ……
バルブをコクピットから操作できるように専用のシフターをつけたら完成!!
んんんんん、このコクピットのごちゃごちゃ感、好きぃ(誰か共感してくれ)
・その音は……
マフラーのところはこんな感じで、さっき言った通りバルブがあってこれを操作することで音の大きさを変えられる。この状態だとバルブは前開きになって「レースモード」になる
で、この状態だとバルブは閉鎖され「サイレントモード」になる。
このバルブの操作はこいつでできる……はずだが、付け方が悪いかそれともシフターが悪いのか、とにかくこれだけじゃ重くて操作できなくなった。
なので、手でバルブを操作して、シフターで固定する感じになってしまった。
肝心の音はどんな感じかというと……「サイレント」はくぐもったエンジン音。そんで「レース」は音が重い。吹かしても音が重く結構うるさい。「サイレント」から「レース」に切り替えたときの開放感がすごい。
単気筒だからね、そこまで迫力のある音は出せないけど、これはこれで良き。
・まとめ
いやー、自分好みの音を出してくれるし、他の人に迷惑をかけない(多分)し、すごいよこのマフラー。ちなみにこいつは約1万1377円もする。バイクの知識なんて無に等しいので買うときはびっくりしたよ。マフラーってこんぐらいするんだー(財布に大ダメージ)
調べてみると、実はこの構造のマフラーは車でも使われているようだ。BMWとか標準装備みたいだよ。
なんであれ、僕のバイクがレーシング(うるさく)になったし、無事バイク改造の沼にハマってしまった。いやー危険だよこれ、1つ改造すると他のところ改造したくなった。僕の財布が悲鳴をあげる。
というわけで、Sampai Jumpa Lagi!!
執筆:アキル
Photo:RocketNews24
▼音はこんな感じだ