異常気象で季節がめちゃくちゃな2023年。11月なのに最高気温25度の夏のような日だったかと思えば、急転直下で寒くなった。
朝晩の冷え込みのきついことよ……。セブンイレブンのあったかグッズコーナーを見ていたら「まるでこたつソックス」(1800円)を見つけた。
最近よく見かけるこの商品、他の厚手ソックスとどう違うのか。果たして実力はいかに……? 冷え性のアラフォーが1週間ほど使ってみた。
・激売れ商品「まるでこたつソックス」
数年前からバラエティショップやドラッグストアで販売されていた『靴下の岡本』が発売する「まるでこたつソックス」シリーズ。今年は天下のセブンイレブンでも売られるようになって、いよいよブレイクである。
なんといってもネーミングがいい。あったかソックスとかポカポカ靴下とかじゃなくて、「まるでこたつ」ときた。いかにも効果ありそうである。
しかし、靴下なんて3足1000円くらいで投げ売られている時代に1足1800円。決して激安ではない。そこがまた「効果ありそう」と思わせるゆえんでもあるが。
ただ、コンビニでひとつ1500円超えの商品を買うのって、なかなかハードル高くないだろうか。貧乏性の私はこの値段で「ハズレ」だったら地味に落ち込む。
・こたつ並に温かくなる理由は…?
さて「まるでこたつソックス」がどんなものかというと……。
靴下じたいはかなり長めで、生地はかなり厚手。パッと見は懐かしのルーズソックスみたいな感じである。
しかし、よく売られている普通の厚手のソックスと違うのが場所によって生地が違っているところ。
まず足元部分はクッション性のあるパイルのような厚手生地。
裏返すと厚手のトレーナーみたいにモコモコである。
ふくらはぎの部分は太いリブのふわっふわ生地。生地は二重になっている。
そして、足首の部分はキュッと詰まった生地なのだが、真ん中の丸い部分だけ素材が違うのだ。
どうやらこの丸い部分に発熱素材が使われているのが温かさの秘訣らしい。さらに、この丸い部分は「三陰交」という血の巡りを良くするツボの位置に合わせてあるそうな。
なるほど、モコモコ+ふわふわ+ホカホカ+足つぼ のあわせ技で足を全力で温めに来ているって感じか。
ちなみに、この靴下は室内履き専用として作られているという注意書きがある。たしかに厚手すぎて靴の中に履くのは向いてなさそうだ。
・実際にはいてみる
実際にフローリングの自宅で履いてみた。まだラグも敷いてないので夜になると足が冷えるのである。
靴下に足をいれると、包み込まれるようなフワフワ感である。あったかい……。
ふくらはぎ部分は伸ばして履くこともできるが、パッケージのようにクシュッとさせると足首まわりがモコモコになって、丸い発熱体も見えなくなる。
この時点であったかいけど、どんなモコモコ靴下をはいてもなぜか冷えるのが冬の足先ってもんである、まだ油断ならない。
さて、変化が起きたのは「まるでこたつソックス」を履いてから15分ほど経ってから。冷えていた足が明らかに温まっているのである。
靴下用カイロを貼ったときのような足先が熱くて蒸れるとかじゃなくて、足首まわりから血行が良くなっているような感じの温まり方。これはイイ!
・1週間くらい使ってみた
ためしに他の靴下を履いたりしつつ、自宅でまるでこたつソックスを1週間くらい履いてみたのだが……
結論から言うと「まるでこたつソックス」は他の靴下を履いてるときよりも明らかに足が温まると感じた。
特にオススメは風呂上がり。足先のポカポカが寝る前までキープされる感じがある。
そして、もっとも効果を発揮するのは布団とのコラボである。足先が冷たくて眠れないときに「まるでこたつソックス」を履いて布団をかぶると、足がどんどん温かくなって眠くなるのだ。
逆に寝たらいけないタイミングで「まるでこたつソックス」を履いたまま布団に寝そべったが最後、足元がほかほかになって寝落ちしてしまうので危険なレベルである。
あまりの温かさに自宅にいるときは手放せなくなってしまい、途中で洗い替えのために1足買い足した。
しかし、そんな「まるでこたつソックス」にも難点があって……
めちゃくちゃ毛玉ができやすいのである。
部屋用の靴下なので、まあ別にいいっちゃいいのだが、家に人を招いたときにコレを履いてたら「この人の靴下毛玉だらけだな……」と思われそうである。生活臭がにじみ出てしまうので、マメな毛玉取りは必須だろう。
あとは、とにかくボリュームがあるのでクローゼットやタンスの収納でめちゃくちゃ場所を取るってことだろうか。2足持ってると、邪魔なレベルでボリュームがある。
とはいえ、毛玉問題や収納問題を差し引いても、かなり優秀なルームソックスであることは間違いない。1800円の価値は確実にあった。
お店だと女性用しか売ってないことが多いが、男性用もあるので冷えが気になる男性は公式サイトなどをチェックしてみてほしい。
参考リンク:Amazon、靴下の岡本公式オンラインショップ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.