2023年11月7日から、全国のローソンにて数量限定で販売が開始された、ロッテ「味のしない? ガム」。価格は税込み148円。
去年、同じくローソン限定でカンロから「味のしない? 飴」が登場して話題となった。私も飴の方は絶賛したが、はたしてガムはやれるのだろうか? 入手して試してみることに。
・店舗次第
ということで近所のローソンへ。少し探し回ったが、取り扱いの有無は店舗次第という感じなもよう。
私は7日に数件ほどローソンを回ってゲットした。また、7日には売って無かった店舗が、8日にはしれっと陳列していたというパターンもあった。コンビニの新商品あるあるって感じ。
成分はこう。ゼラチンアレルギーの人はNG。
「味のしない? 飴」はポリデキストロースとエリスリトールのみだったのに対し、こちらは色々入っている。ガム作るのって大変なんだなぁ。
中身はこう。白いのがガムで、青いのはガムを捨てるための紙だ。
・やれるのか?
それでは食べてみよう。味は……微妙に甘い。飴の時と同様で、ごくわずかながらも甘みがある。食玩についてくる薄っぺらいガムから、甘さを9割減したような感じ。
なるほどね。味がしないということで、においが気になるような場所で噛むにはいいかもしれない。それこそ満員電車とかだ。
地獄のクチャラーみたいなヤバい人はともかく、普通に静かに噛むことができる人なら、においで周囲を不快にせずに口の中を湿潤に保てる手段として有効かもしれない。
しかし飴と違って、明確に “不味い” という感想が比較的早く出てしまう不思議な現象が、少なくとも私には発生した。
硬い飴はほとんど無味でもイケたのに対し、柔らかいガムだと、ほぼ無味というのはよくないらしい。
黙々と嚙み続けた……と言えるほど、長い時間口に入れたままにするのは、正直ちょっと不快だった。
・硬さが足りない説
何故なのか考えてみたのだが、やはりこれは、硬さが足りないからではなかろうか?
この「味のしない? ガム」は、最初からけっこう柔らかい。噛むと柔らかさは加速する。そして、仕様としてほとんど味がしない。
これ等の性質によって、口に入れてから比較的早い段階で “嚙み続けて味がなくなり、ユルユルになった普通のガム” に指数関数的速度で漸近(ぜんきん)していく。
経験的に、そろそろ吐き捨てるべき状態になったガムが口に入っている時と同じような反応を、体と心が示してしまうのだ……!
ではどうすればいいのか? 重要なのは、捨てるべき時を迎えた普通のガムとの差別化だろう。味が(ほぼ)無いこと自体は問題ない。それは飴で示されている。味ではないとすれば、硬さだ。
つまり、長い時間そこそこな硬さを保てるようになっていれば、ワンチャンある気がする。どうだろう。