ご存じの方も多いかもしれないが、牛丼チェーンの「松屋」は店舗限定メニューをこっそり販売することがある。たとえば、2023年8月に全国76店舗で販売していた「ごろごろチキンのコルマカレー」もそのひとつ。これらのメニューはテストマーケティングのため、わずかな店舗だけでの販売なのだろう。

そして松屋は2023年10月31日より、3つの商品をそれぞれ店舗期間限定で販売開始した。そのうちの1つ、「炙り十勝豚丼」を食べてみたら「コレ、豚肉いらないんじゃない?」と思ってしまった。良い意味でね!

・店舗限定メニュー

私(佐藤)はかねてから、松屋公式サイトの「店舗限定キャンペーン一覧ページ」をチェックしている。限定メニューは季節ごとにその内容が変わる。最近確認したところ、同日に3種類同時に販売開始していることを発見した。


朝食を含めると、現在の限定メニューは6種。同日発売開始のビーフシチューもハンバーグも気になるところだが、これらの中でもっとも提供店舗の少ない炙り十勝豚丼を食べてみることにした。


ということで、提供店舗の東京・新高円寺店にやってきた。


入口のディスプレーに「当店限定」として表示されている。ちなみに販売店舗は全国58店舗、都内は16店舗となっている。


券売機を見ると、限定の割には表示が小さいなあ。やはり限定メニューはコソっと売るのが松屋流なのかもしれない。価格は、みそ汁付きで並盛税込730円、大盛りは税込930円となっている。


通常メニューより多少手間がかかるようで、呼び出す番号がドンドン抜かれていく。牛めしより時間がかかることは容易に想像がつくので、辛抱して待った後、出てきたのがこちらです。


松屋の豚肉メニューといえば「豚めし」が思い出される。豚めしは古くからの人気商品だが、はたしてこの豚丼はその味を超えられているのだろうか?


「北海道帯広名物」と紹介されているのだが、豚肉が北海道産かは不明。肉質も厚みもちょうど良い。個人的にはもう少し厚いと嬉しいかも。


食べていると「もしかして豚肉はなくても良いかもな」と、思ってしまった。というのも、タレが美味しいのだ。旨味がしっかりとしていて、ほどよい甘じょっぱさ。これだけあれば、私はこの丼の飯を1杯食える自信がある。なんなら、タレだくにしてほしいと思ったくらいだ。


いっそのこと、豚肉なしの「タレ丼」を並盛1杯300円とかで提供してもらえたら、喜んで注文する。まあ、そういうわけにはいかないだろうけど……。

いずれにしても豚肉も含めて美味いので、提供店舗の近くの方は一度食べて頂きたい。それにしても、限定メニューは全国で販売するつもりで販売しているのだろうか? できれば限定のまま終わらずに、全国で扱って頂きたいものだ。


・今回訪問した店舗の情報

店名 松屋 新高円寺店
住所 東京都杉並区高円寺南2-20-2 新高円寺駅前ビル1F
時間 5:00~翌2:00
定休日 なし

参考リンク:松屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24