以前、げんこつハンバーグをおいしく食べる最適解は「塩コショウとオニオンソースのハーフ&ハーフ」だとお伝えした。あくまで個人的見解であるが、至高の食べ方と言っても良いだろう。賛同してくれる方も多いはず。
だが、そこで立ち止まって満足しているようではもったいない。げんこつハンバーグはまだまだたくさんの可能性を秘めているのだ。
ということで14回目となる「勝手にさわやか通信」では、げんこつハンバーグを何度か食べている中級者に向けて、静岡県民にもあまり浸透していない ちょい足しアレンジをお伝えしよう。もしかしたら「塩コショウ&オニオン」を超えるお気に入りの食べ方が見つかるかも……!?
・ちょっと冒険「きざみわさび」
まずオススメしたいちょい足しアイテムは『きざみわさび(50円)』! 初めて見る人も居るだろうが、グランドメニュー3ページ目の左下にひっそりと載っているぞ。
きさみわさびには静岡県産の茎わさびが使われている。静岡県はわさび栽培で有名なので、ローカルレストランらしい地元に根ざしたトッピングと言えるだろう。
わさびと聞くと辛そうだが、そのまま食べられちゃうくらいマイルドな辛さなのでご安心を。茎わさびのシャキシャキ感と程よい辛みが、赤身肉の美味しさを引き立ててくれる。牛肉×炭火×わさび……という組み合わせがおいしくないわけないよね!
・あえて何も付けないのも一つの手
ちょい足しアレンジでも何でもないのだが、げんこつハンバーグのおいしい食べ方として「あえて何も付けない」のも選択肢の1つ。
さわやかのハンバーグにはパン粉や卵などのつなぎは一切入っておらず、牛肉とスパイスのみで形成されている。このスパイスの配合や量が絶妙なのだろう、塩コショウやソースが無くともそのままで十分に味が付いているのだ。
最初からソースや大量の塩コショウをかけてしまうのは本当にもったいない。肉本来の味を楽しむためにも、まずは何も付けずに食べてみてほしい。いつもと違った世界がきっと広がるはず……!
そういえば、最近さわやか初来店を果たした あひるねこ記者も「塩コショウすら不要のおいしさ」と言っていたっけ。1回食べただけでその真理にたどり着いたあひるねこ氏、さすが百戦錬磨のグルメライターである。私も最近は塩コショウですらほとんど振らずに食べています!
・意外と使用率低めの卓上調味料
3つ目のアレンジ方法としてお伝えしたいのは、店内全ての卓上に置いてある赤いアレ。塩コショウの隣にあるアレである。
「そんなものあったっけ?」と思う人も大勢いることだろう。定期的にさわやかへ通う静岡県民でも、使わない人は全く使わないので完全に盲点となっているのだ。
そのアイテムがこちら、『マリーシャープス・ハバネロソース』。友達、家族、同僚……いろいろな人を引き連れて何十回とさわやかに来店している私ですら、コレをげんこつハンバーグに使った人はまだ1回しか出会ったことがない。
なんでそんなにも使われないかと言うと、さわやかのげんこつハンバーグがすでに完成されたウマさだから。
運ばれてきた物に塩やソースをかけて1口食べようもんなら、もうそこから手を加えようなんて発想は普通湧いてこないだろう。だってその時点ですでに超ウマイのだから。余程の辛いもの好きじゃないとわざわざそこにハバネロソースをかけようなんて思わないはず……。
そんなこんなでマリーシャープス・ハバネロソースは県民にもほとんど使われていないのだが、実はオニオンソースとめちゃくちゃ相性が良い。
ハバネロソースなので「きざみわさび」と違って容赦ない辛さ。だが、それはベターっとした感じではなく、ビリビリっとしたフレッシュな辛さで、ハバネロソース自体にもしっかりと素材の味と深みがある。
ちょい足しすると、オニオンソースの甘みで辛さが若干やわらぎ、程よくパンチの効いた旨辛ソースに! スパイスとはまた違った刺激的な味わいでライスが進む進む!
1番最初にコレを使ってみた時は、いつものげんこつハンバーグが一瞬でオトナな味わいに変化したから驚いたなぁ。辛そうだと勝手に敬遠して試してこなかったことをちょっと後悔したくらい。辛いものが苦手じゃなければ試す価値アリ!
・結論「どう食べてもウマイ」
いつもとは少し違うげんこつハンバーグの食べ方を3種類紹介したが、いかがだっただろうか。まあ、げんこつハンバーグそのものがめちゃくちゃウマイので、何を足そうが結局おいしくなっちゃうんだけどね。
今回ご紹介したものは、静岡県民の中でもそこまでメジャーではないはず。試したことがあるアレンジばかりだったあなたはきっとさわやか上級者だろう。行き着く先は不明だが、さらなる高みを目指して邁進していってほしい。
さわやか未経験の方は、とりあえず「オニオンソースと塩コショウのハーフ&ハーフ」で食べておけば間違いない。2回、3回と来店を重ねて新たな味を試してみたくなった時、この記事を思い出して頂ければ幸いだ!
参考リンク:さわやか グランドメニュー、マリーシャープス ジャパン
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.