昔からあるスイーツにもかかわらず、レトロブームもあいまってここ数年でいきなり脚光を浴びだしたプリン。ひと昔前はトロトロのプリンがトレンドだったけど、今はすっかり固いプリンが人気である。
カルパト(カルディパトロール)をしていたある日、売り場で見慣れないプリンを発見した。その名も「バタープリン」。
新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。珍しい商品ばかりが並ぶので「何か欲しいけど、いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。
というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみよう……というのが本企画「気になるカルディ」である。今回は「バタープリン」。
・バタープリン(税込み220円)
カルディのレジ前やお菓子コーナーで、レトロなパッケージがひときわ目を引く「バタープリン」。
そもそも、レトロな固いプリンだけでなく、ここ最近はバターをメインに使った濃厚なスイーツも人気である。かじるバターアイスとか、エシレバターのスイーツとかね。そういえばBTSの『Butter』って曲も世界中で大ヒットしたなあ。
そんなバターとプリンをかけ合わせた「バタープリン」は最強トレンディタッグのようにも思えるが、果たしてどうだろうか。
現在、この連載でカルディのバター系食品は1勝1敗。「アップルパイバター」は激ウマだったものの、確勝級と思われた「モンブランバター」はイマイチだった。そういう博打感もカルディらしいのだ。
・さて、中身は
ちなみに、中身は白いプラスチックパック。
サイズは手のひらに乗るくらいであんまり大きくない。蓋をあけると、ブリンッっという弾力を感じる。しっかりめの食感みたいだ。
そのままだとちょっと味気ないのでお皿の上に出してみると……普通のプリンと違ってかなり平たい。普通のプリンが「山」だとしたらバタープリンは「台地」っぽいのだ
そして、プリンのベースの色がちょっとベージュがかっている。きび砂糖で作ったプリンみたいな色だ。どうやらプリンのベースにバターが入ってる模様。焦がしバターのイメージなのかな? 上にはカラメルソースがかかっている。
・さっそくひとくち……
スプーンですくった感じは、トロトロと固めプリンの中間みたいな感触。期待に胸をふるわせつつ、ひとくち……。
口の中にいれると、ねっとりととろけるような食感で甘さはしっかりめ。奥底にほのかな塩気を感じる。美味しいけど、あんまりプリンぽくないかも。
そしてバターというよりは、ほのかな酸味があるような……。
気になって、原材料欄を見ると……やっぱり!
クリームチーズが入ってる!
ていうか、よく見たら原材料に卵が入ってなかった! えっ、卵が無いのにプリンの味??? 食べた瞬間、どことなくプリンぽくないと思ったのは卵が無いからだったのか。
バターよりもクリームチーズの酸味を感じるプリンなので、バタープリンというよりは「チーズプリン」に感じた。とはいえ、世の固いプリンは隠し味にクリームチーズが入ってることが多い。このプリンの場合、バターの塩気が酸味を際立たせたのかもしれない。
濃厚リッチな食感で、美味しくないわけじゃないんだけど、卵の風味が好きな私としてはちょっと物足りないプリンであった。ああ、それにしても、卵が入ってなくてバターが入ってるのにプリンだなんて、摩訶不思議。
【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★★☆
買い指数 ★★☆☆☆