カルディのレジ横で「いのち」が売っていた。

輸入食材にご当地食材など、ユニークな食品がそろうカルディとはいえ、まさか「いのち」がひっそり売ってるなんて思わなかった。

新旧含めて膨大な食料品が並ぶカルディ。珍しい商品ばかりが並ぶので「何か欲しいけど、いったい何を買えばいいのか分からない」状態になることもしばしば……。

というわけで、片っ端からカルディの製品を試してみよう……というのが本企画「気になるカルディ」である。今回とりあげるのは当然「いのち」である。

・129円の「いのち」

カルディのレジ横でひっそりと売られていた「いのち」。

「命」はお金で買えないというのは学校の道徳の授業で習うことだが、カルディだと「いのち」が買えるのだ。しかもたった129円で。これなら欲しいだけの「いのち」が何個でも買えてしまう。

いのちといえば、TIMゴルゴ松本の定番ギャグ「命!」である。大人になって考えると、あれって深いギャグだよな〜。ゴルゴ松本は今、刑務所の慰問であのギャグを披露して命の大切さを説いているらしい。渦中のジャニーズ問題で記者会見に出てるのは「イノッチ」……。あ、話がそれてきた。


さて、カルディで買った「いのち」はどんなものかというと……


こんな感じのお菓子である。



・ラグノオが作るお菓子

「いのち」は「青森県弘前市のお菓子メーカー・ラグノオが作るお菓子である。ラグノオで有名なお菓子といえば「ポロショコラ」とか「パティシエのりんごスティック」などだと思う。

「いのち」……ものすごいネーミングだが、一体どんなお菓子なのか。パッケージには黄色く丸い満月のような絵がぼんやりと描かれている。

ちなみに、購入したのは季節限定の「さつまいも味」であった。


パッケージから出してみると、ふっくらと丸い蒸しケーキのようなものが出てきた。たしかに「いのち」って丸そうなイメージがある。

半分にカットすると、中はカスタードクリームとさつまいもあんの2層になっていた。どことなく卵の黄身っぽく見える。

なるほど……このビジュアルはなんとなく「いのち」っぽい。



・いのちの恵みに感謝

ひとくち食べてみると……。

しっとりした蒸しケーキとカスタードの感じは「萩の月」によく似ているが、中心の さつまいもあん のおかげで、ほっくりした独特の味わいになっている。

食べていると優しい気持ちになれるような甘さ、ふんわりした食感と卵の香り。いのちは……優しいのだ。

卵や小麦、季節の野菜の風味など、大地の恵みを感じるお菓子、それが「いのち」なのかもしれない。ちなみに、ノーマルタイプの「いのち」には果肉入りのりんごソースが入っているらしい。

ちなみに、ラグノオ公式オンラインショップの説明によると、「いのち」は津軽地方を舞台にしたNHK大河ドラマ「いのち」をきっかけに作られたお菓子だそう。これまでパッケージや味を何度もリニューアルしながら長年作られているロングセラー商品だとか。

調べたところ大河ドラマ「いのち」が放送されたのは1985年〜86年。ラグノオの「いのち」は40年近く続く商品ということになる。

「さつまいも」以外にも「めろんみるく」、「栗」など季節によって限定フレーバーを出しているようなので、皆様もカルディで見かけたら「いのち」を買ってみてほしい。「萩の月」が好きな人はたぶん「いのち」も好きだと思う。

【忖度ゼロ評価】
珍しい度 ★★★★☆
買い指数 ★★★★☆

参考リンク:カルディラグノオ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.