飲食店でメニューを選ぶとき、たいていの人は写真と値段と料理名の3つくらいしか見ないだろう。それゆえに、以下で紹介するものを見逃していたとしても不思議ではない。たとえ、生粋のルノアーラーでもだ。
かく言う私もそう。喫茶室ルノアールでボーッとする時間を何より愛しているにもかかわらず、長い間見逃してきた。同じような人もいるだろうから、以下で紹介しよう。
まず、この画像を見ていただきたい。
ルノアーラーにとってはおなじみ、モーニングメニューである。個人的には1番シンプルなAセットが好みで、あの分厚いパンがたった60円で付いてくるのはちょっと意味がわからないとさえ思っている。
いや、Bセットも捨てがたい……という話は一旦置いておいて、注目すべきはメニューの1番下だ。そこに書かれているのは……
「1ドリンクのご注文で、2食までお召し上がりいただけます」
……
……
え?
1回でモーニング2食?
まさかのダブル?
なんちゅう贅沢な食べ方だ。モーニングをやっているカフェは多いけれど、1ドリンクで2ついけるシステムは珍しい。
しかも、見るからにボリュームがありそうなセットも対象。たとえばSセット(スペシャルサンド)。
こいつを絡めて注文しようものなら、とんでもないモーニングになるのでは? と気になったので、SセットとBセット(ハムたまごトースト)をオーダー。
〜〜〜数分後〜〜〜
予想通りの光景がそこにあった。どう見ても、ホテルのビュッフェ朝食にテンションが上がりすぎて つい取りすぎちゃったヤツのテーブルである。
それを1人で頬張っていたので、周りのお客さんからすると私はちょっと異様に映ったかもしれない。
いや、そもそも誰も気にしていないかもしれない。周りを見渡せば、商談中のグループか本を読んでいる人ばかり。
そんな空間で挑むデカ盛りモーニング、最高である。ボリュームといい、味といい、店内の雰囲気といい、文句のつけようがない。
──というと、「でもルノアールってコーヒー自体が安くないじゃん」と思う人だっていることだろう。
たしかに、スタバなどと比べるとルノアールのコーヒーはお値段が高め。だが、モーニングを追加するのに必要な金額は決して高くない。しかもそれがダブルで可。
ってことは、ルノアールのモーニングをダブルにすることで、トータルとしてはかなり安く済ませられる。他の店で同じだけ食べようと思ったら、もっと高くつくのではないか? 今回なんて、メチャクチャ食ってもフード代だけなら380円である。
しかも、ルノアールのモーニングは12時までやっているから、お昼前に入店してランチを兼ねてしまえば、さらにコスパは高くなる。
そういう意味でも、ダブルモーニング制度は画期的なシステムな気がするぞ。
ちなみに、公式サイトで調べたところ、そちらにも「1ドリンクの注文で、2食までお召し上がりいただけます」と記載があった。つまるところ、ダブルモーニング制度は一部の店舗だけのものではない。
まぁ、公式サイトには「メニュー内容及び価格は店舗により異なります」とあるので全ての店舗で対応しているとは限らないが、現在の喫茶室ルノアールでは割と一般的なシステムと言っていいだろう。
というわけで、朝からガッツリ食いたければ喫茶室ルノアールは有力な選択肢の1つと言えるかと思う。
今まで「ルノアール=高い=あまり量を食べられない」と思い込んでいた人は、ぜひとも朝にお腹を空かせて向かってくれ。高級なイメージに隠れていた “コスパ王の顔” がチラッと見えるから。
参考リンク:喫茶室ルノアール「メニュー」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼左がBセットで、右がSセットのサンドイッチ。特にSセットは単品でも十分ボリューミー