生きていることって、ついつい当たり前のことだと思いこんでしまいがちだ。特に筆者は20代ということもあって、まだまだこの世で生きていくつもりでいるのだが……

よく考えてみたら、例え20代でも明日も生きていられる保証なんてどこにもない。病気にならなくても事故に遭ったり、事件に巻き込まれてしまったりするかもしれない。

一応「死んだらこうしてほしい」という希望はある。だけど、死んでしまった後では周りの人にそれを伝えることはできない。

そうなってから後悔するんじゃ遅いもんなぁ。最近ふとそんなことを思うようになり「エンディングノート」で検索してみると……なんだか良さげな商品を発見。さっそく書いてみることにした。


・書いてみた

エンディングノートにもいろんな種類があるみたいだけど、筆者は文房具メーカーのKOKUYOから販売されている「もしもの時に役立つノート」を使うことにした。

筆者が購入した時には、価格は税込1185円だった。ノートのデザインがスタイリッシュで、年齢を問わずに使えそうなところが気に入った。


中を見てみると、自分の住所や家族のことはもちろん、口座や友人のことなど様々な情報が書けるようになっている。何を書けばいいのか分からない人でも、項目に沿って記入していくだけでエンディングノートが完成するぞ。


自分が死ぬ前提でいろいろなことを考えるのは、なんだか新鮮で面白い。

要介護状態になった時にはどんなことを希望するか、とか、火葬の後はどうしてほしいか、とか。これまで考えたこともなかったけれど、どれもいざその時になってみたら絶対に重要になる情報ばかりだ。


そのうち、特にありがたかった欄が2つある。1つめは「WEBサイトのIDについて」の欄。

筆者はゲームや漫画、アニメなどが好きなのだが、同じ趣味を通して出会った人たちとは基本的にX(旧Twitter)でしか交流をしていない。

そのため自分が死んだ場合、家族や友人にポストを代筆してもらわないとその人たちに「死にました~!!」と伝えることができなくなってしまう。

ここにパスワードの再発行に必要な情報を書いておけば、周りの人に自分のアカウントにログインしてもらうことが可能というわけだ。

記入欄は複数あるので、インターネットで利用している他のサービスの情報も書いておくことができる。いろんなサービスを使っていると、時々IDやメールアドレスが混ざって混乱することがあるのでスッキリまとめられて便利だった。


次に「宝物・コレクションについて」の欄。筆者の部屋にはこれまで集めてきた推しのグッズがたっぷり存在している。

これらのグッズをどう処分するか種類ごとにメモしておけるので、安心感が半端ない。推しの服が欲しくて買ったコスプレ衣装とか自分が描いた同人誌やらを親戚とかに見られたら、多分羞恥であの世でもう1回死ぬからな……


・早めに書いておいて損なし!

エンディングノートって高齢になってから書くイメージだったけど、考える時間がたくさん残されている若いうちから書いておくのが正解なのかもしれない。

告知や延命治療のこと、葬儀のことなどパパっと決断できない項目も多かったので。じっくり考えておかないと、自分が納得する答えをなかなか決められなさそう。途中で考え方が変わったら、都度書き直せば問題ないしな。

あと、筆者のように何か人に見られたくないものを持っている人は絶対に書いておくことをおススメする。死んだら自分じゃどうやっても処理できないので!! 意思表示大事!!

今回「備えあれば憂いなし」の精神でエンディングノートを書いたけど、別に生き急いでいるわけではない。まだまだ家族や友人とも別れたくないし、趣味も楽しみたいし。

このノートが日の目を浴びる日ができるだけ遅くなるよう、これからも頑張って生きるぞ~~~!!!!

参考リンク:Amazon
執筆:うどん粉
ScreenShot:DMM.com
Photo:RocketNews24.

▼「ペットについて」の欄もある。普段の世話の仕方を書いておけば、急に外出しなくてはいけなくなった時などにも役立ちそう