トルコライスってトルコの料理じゃないらしい。長崎県のご当地グルメなんだってさ。知ってる人にとっては当たり前のことかもしれないが、トルコライスに馴染みのない私（中澤）はそんなことすら調べて初めて知った。

ではなぜ、ド素人の私がトルコライスについて調べてみようと思ったのかと言うと、トルコライスを注文したらなんか凄いのが運ばれてきたからである。

・高田馬場のかつ丼屋

ある日のこと。昼時、高田馬場にいた私は「食べられたらいいか」くらいの気持ちで駅前のさかえ通りにあるかつ丼屋に入った。店構えが気楽でフラリと入りやすかったのである。何も考えてなかったから、入口の券売機でメニュー写真だけの直感で食券を買い、そのままスタッフさんに渡した。

なんか全体的に茶色くて盛り盛りのヤツ。ご飯大盛無料だったから大盛にしてみた。ハッキリしているのはお腹が空いていること。早く食べたい。しかし、運ばれてきたブツを見て、私の中に疑問が芽生えた。

注文したメニューって何だったっけ？

かつ丼屋だから、かつ丼かと思っていたのだが、運ばれてきたブツには明らかにナポリタンが入っている。っていうか、ご飯もサフランライスだ。

・これがトルコライスか

さらには、とんかつとエビフライとクリームコロッケが乗っており、キャベツのサラダとゆで卵まで添えられている。ソースはデミグラスソースとタルタルソース。中学生が考えた最強丼かよ。とりあえずかつ丼じゃないことは確かだが……

あ！　そうそうトルコライスって書いてたわ。そっかー、トルコライスか。なんか名前だけは聞いたことがあるぞ。これがトルコライスかあ。初めて見たな。なるほどなるほど……

トルコライス……か？

ここで冒頭へと繋がる。調べてみたところ、トルコライスはピラフ、パスタ、とんかつをワンプレートに盛り合わせた料理を指すようだ。確かに、ご飯、パスタ、とんかつは入っている。ほな、トルコライスかあ。

・トルコライスの宇宙

だが、食べれば食べるほどよく分からなくなっていく。基本データ以外のものが入りすぎているのだ。そんな全部盛りの揚げ物を食べていったところ、下からポテトサラダまで発掘されたではないか。

食べ終わる頃には、トルコライスが何なのかよく分からなくなっていた。いや、ワンチャン、私が勘違いしている可能性もあるかもしれない。そこで食べ終わって店を出た後、店頭の券売機で食べたメニューを改めて確認してみたところ、そこにはこう書かれていた。「MIXトルコライス（税込1450円）」と。

教えてくれ。トルコライスとは何なんだ。一体、どこまでがトルコライスに内包されるんだ。

トルコライスの定義について素朴に疑問を抱いてしまった。私がそんな体験をしたのは高田馬場のさかえ通りにある『揚げ太郎』というお店。

なお、トルコライスは「大人のお子様ランチ」とも呼ばれているのだとか。この名前は記事を書く際に調べていて知ったのだが、『揚げ太郎』のトルコライスはワクワク感で言うとその名に恥じぬものであったと言える。ボリュームも夢も詰まっていた。ご馳走様でした。

・今回紹介した店舗の情報

店名　揚げ太郎 高田馬場店
住所　東京都新宿区高田馬場3-4-13
営業時間　11:30～21:30
定休日　なし

執筆：中澤星児
Photo：Rocketnews24.