2023年10月2日、全国のマクドナルド愛好家たちの間に衝撃が走った。なんとマックが店頭レジ(ドライブスルー含む)でのバーコード決済サービスを、すべての店舗(一部店舗を除く)に導入すると発表したのだ。つ、ついにこの時が来たか……!
新たに利用できるようになったのは「d払い」「楽天ペイ」「PayPay」「au PAY」の4つのバーコード決済サービス。さっそく試してきたのでお伝えしよう。
・店頭でバーコード決済が可能に
意外に思われるかもしれないが、マックはこれまで店頭でのバーコード決済には対応していなかった。「id」や「WAON」といった電子マネー(交通系含む)は利用できたが、どういうワケか「PayPay」などでは会計できなかったのだ。
私(あひるねこ)は普段「楽天ペイ」をメインに使っているため、いまだにバーコードで支払えない現状を歯がゆく思っていたのだが……
発表後、店舗に行ってみると……
──しっかり対応していた。店員さんに画面を読み取ってもらって瞬時に会計。やっとマックでもバーコード決済できるようになったか! と、私も感慨深い気持ちに包まれた……
の・だ・が。
・意外な落とし穴
実は今回のマックの発表をよく読み込んでみると、何やら不穏なことが書かれていることに気付く。
店頭でバーコード決済サービスが使えるようになったはいいが、なんとそれと引き換えに、「dポイント」「楽天ポイント」サービスの取り扱いを終了するというのだ。な、何ィィィィィィイイイ!?
・激震
マックでは現在、レジでの会計の際に「dポイント」か「楽天ポイント」が貯まるシステムになっており(併用は不可)、ポイントを貯めたり使ったりするには、カードかアプリの提示が必要である。
が、マックによるとそれらのサービスは、2024年1月14日をもって終了するという。今後は「d払い」での支払いによって「dポイント」を、「楽天ペイ」での支払いによって「楽天ポイント」を、それぞれ貯める・使うことが可能になるそうだ。
これはつまり、「d払い」「楽天ペイ」以外の決済方法だと来年1月15日以降、「dポイント」「楽天ポイント」を貯めたり使ったりすることはできないということである。そ、そんな殺生なァァァァアアアア!
この変更は地味に痛いぞ。しかしだ。私は今回のバーコード決済サービス導入と、従来のポイントサービス終了のニュースを聞いて、こう思ったのである。いや、ちょっと待て。それってもう……ただの「モバイルオーダー」じゃないのか? と。
・実質同じ
注文から支払いまでをスマホで完結できる「モバイルオーダー」。利用店舗とメニュー、受け取り方法を選んでキャッシュレス決済すると、店舗で商品を受け取ることができる便利なシステムだ。
そういえば「モバイルオーダー」では以前から「d払い」「楽天ペイ」「PayPay」「au PAY」の利用が可能だったが、店頭での会計と違って「dポイント」「楽天ポイント」のポイントサービスは利用できなかった。
「モバイルオーダー」唯一のネックはそこにあったと個人的には思うのだが……。
先述した通り、来年1月をもって現在のポイントサービスは終了。つまり、店頭レジで会計するメリットはほぼ消滅してしまう。
だったらわざわざ行列になんて並ばず、「モバイルオーダー」から注文してしまった方がいいような気もするのだけど……皆さんはこの件、どう考えるだろうか?
参考リンク:マクドナルド
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:マクドナルド公式アプリ(iOS)