世界三大美女の1人、中国唐代の皇妃 楊貴妃。そんな彼女が好んで食べたフルーツは「ライチ」なんだとか。当時の皇帝が楊貴妃のために遠方から馬を使ってライチを運ばせた話は有名だ。

しかし、現代においてライチはあまり高級なフルーツではない。輸入した冷凍物ばかりで、食べ放題のデザートコーナーに積まれてることが多い印象かな。

だが、そんな外国産冷凍ライチとは一線を画する「国産生ライチ」というものが存在する。その値段は楊貴妃もビックリであろう1粒600円。一体どんな味がするのだろうか……?


・1粒600円! 高級国産ライチ『新富ライチ』

現在、国内に流通しているライチの99%は中国とかメキシコなどの外国産。しかも、痛みやすい果物なので飲食店で目にするものは冷凍物がほとんどだ。

だが、国内にたった1%だけ日本国内で作られたライチが流通しているのだという。そのうちの1つが、宮崎県新富町で作られている『新富ライチ』だ。

今回はふるさと納税で頼んだため実質タダみたいなもんだが、普通に購入すると10個で6000円という衝撃価格。お値段するだけあって、外装からすでに高級感が漂ってるな。

クッションを外して持ってみるとかなり大きい! 『新富ライチ』にはサイズの規定があり、最低でも40gほどあるという。

比較用にコストコの外国産生ライチを用意したのだが、その差は一目瞭然。ほんとにこれはライチか? ってくらいデカいしズッシリしている。新富ライチは見た目の美しさにもこだわっているとのことで、色艶が良くとても綺麗だ。

実がデカいだけあって中身もぎっしり。ライチって果肉部分がかなり少ないフルーツだと思ってたけど、新富ライチはボリュームも弾力もあって食べ応えがある。

口に入れると上品な甘さの果汁がジュースかのように溢れ出てきて最高においしい! 理想のライチを体現したかのような味わいで、非の打ち所が全くない。

そしてなにより感じたのが、10個中10個ともすべて100点のおいしさだったということ。ライチって実によって当たり外れがかなり大きいフルーツで、特に冷凍ライチだと3つに1つくらいの割合でおいしくない実があるんだよね。食べ放題とかでライチを口にする人なら誰しもが経験済だろう。

だが、新富ライチはどの実を食べても安定しておいしい! お値段を考えれば妥当なのだろうが、ハズレがないライチというのが初めての経験で感動だ。さすが1粒600円だけある〜!


・名実ともに最高峰のライチ

今現在は国内にほんの少ししか流通してない新富ライチだが、もし仮にこれが国内流通100%になったとしたら、おそらく「国民の好きなフルーツトップ5」に「ライチ」がはいってくることだろう。そのくらいおいしかったし、今まで食べてきたライチとは別物だったな。宮崎の農家さんが10年の年月をかけて世に出しただけあって、ライチというフルーツの固定概念がひっくりかえるような味わいであった。

ライチの旬は初夏なので今年の収穫はすでに終わってしまっているのだが、各ふるさと納税サイトでの2024年出荷分先行予約は今月からスタートしている。通常販売もあるのだがなかなかライチに何千円もかけれないと思うので、納税ついでに貰えると嬉しいよね。

今回は「新富ライチ レギュラー」を頼んだのだが、サイズも糖度もさらに上の「新富ライチ premium50」も存在するぞ。ライチ好きなら食べる価値ありの特別な味わい、是非一度ご賞味あれ〜!


参考リンク:新富ライチPRTIMES
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.