チョコレートの原料がカカオだということは周知の事実だろう。ではカカオがトロピカルフルーツだと言われたらどうだろうか? そういったイメージを抱いている人は少ないんじゃないかな。

私もカカオ=チョコレートという認識しか無かった。だからこそ、GODIVAで見つけたカカオ90%のドリンクを飲んだら、チョコレートとのギャップが凄すぎて脳がバグってしまったのだ。チョコ風味かと思いきや、めっちゃトロピカルなんだが!?


・『カカオフルーツ ドリンク(税込675円)』

カカオドリンクを見つけたのはGODIVAの店舗を覗いた時のこと。なにやら見慣れぬ黄色い液体の瓶がガラスケースに並んでいて気になったのだ。

しかもGODIVAにしては安い。チョコレートが1粒300円とかするのに、カカオジュースは1瓶で675円。商品自体が異色なのに値段も手頃なんてますます怪しいぞ。どんなものなのか試してみるしかあるまい。

ということで冷やして恐る恐る飲んでみる。匂いは果物の皮のような感じで、チョコレートのような甘い香りは一切しない。

味は……なんだこれ? ライチとりんご、そしてパッションフルーツが混ざったかのような程よい酸味のトロピカルなジュースだ。今まで味わったことはないけどきっとフルーツなんだろうなって味。というかカカオなのにチョコレートの風味は1ミリもしないんですけどー!?


・カカオはフルーツだった!

私のような カカオ=チョコレート のイメージを持っている人からすると「どういうこと?」と思うかもしれないが、カカオドリンクとチョコレートはそもそも使っている部分が違う。

カカオの実の中身はこうなっている。我々が食べているチョコレートはカカオの実の中にある種、カカオ豆を加工して作られている。

一方、カカオドリンクはカカオ豆が包まれているパルプと呼ばれる果肉を絞ったもの。この白い果肉はカカオの実の約7%にしか満たない貴重なもので、カロリーやミネラルが豊富なんだとか。

カカオドリンクは、カカオをチョコレートの原料としてではなく、フルーツとして楽しんでもらいたいというコンセプトで産み出された商品だ。チョコレートのイメージがどうしても先行してしまうが、そもそもカカオは熱帯植物だからトロピカルな味でもなんらおかしくないのだな。


・アレンジを加えるとさらに美味

そのまま飲んでも美味しいが、多少の酸味があるのでグヒグビ飲める感じではない。

そこでGODIVAがオススメしていたミルク割りを試してみたのだがこれが大正解。カカオの酸味が牛乳によってマイルドになるのでかなり飲みやすくなった。ライチ風味のラッシーみたいな感じでとても美味しい。

その他にも炭酸で割ったり、シャンパンやビールに入れたりと、様々なアレンジを楽しめるそう。チョコレートの味じゃこうはいかないけれど、さすがフルーツ。幅広い飲み物に合うみたいだ。

チョコレートの先入観がある人ほど、この甘酸っぱい味には驚くに違いない。もうすぐバレンタインということもあり、チョコレートが苦手な方や、変わり種を探している人にはピッタリの品物だろう。

GODIVAにしては手を出しやすい価格なので、率直にカカオの味を知りたい人も是非チャレンジしてみてほしい。


参考リンク:GODIVA「カカオフルーツシリーズ
執筆・イラスト:まろ
Photo:RocketNews24.