トラウマになるようなことはできるなら避けて生きていきたいものである。自らトラウマに近づくなんてもってのほか……なのだが、先日考えがガラリと変わった。もっと……もっとトラウマにお近づきになりたい!
というのも、「トラウマメシ」なる商品が売られていて好奇心で買ったところ、そんじょそこらのカレーではなかったのだ。ぶっちゃけナメた気持ちだっただけに今じゃ猛烈に反省している。
・イラスト的にもナメてた
トラウマメシのカレーは2種類で、純バターとニンニクが売られていた。ともに値段は732円。ネタにしては普通にお高いから中身も伴っていないといけないだろう。そう思いつつもどこか隠せないネタ感があって、正直私はナメていた。
ネーミングしかり、ドーンと にんにく やバターが描かれたイラストしかり。これは味よりもインパクトで勝負するタイプの商品だなと。どちらかといえば奇をてらう系だなと。ほら、実際に商品をよく見たらこの通り。
にんにくのイラストは「味のインパクトの誇張ですのでこの感じでは入っておりません」とのことだから丸ごと入っているワケじゃないのだ。これならにんにくマシマシのラーメンとかの方がよっぽどキツそうである。……だがしかし!
・圧倒的なにんにく量
実際に食べてみたらにんにくの量、それから味の良さに驚くしかなかった。レトルトだけに湯せん、もしくは別容器に移してレンチンと他の商品と作り方は一緒。あとはドバッと白米の上に放流するだけなのだが……うおぉぉぉ!!
開封した瞬間から “ヤツ” がいるのがよく分かるじゃねぇか……! これは結構な にんにく がぶっこまれている。ハッキリ言って外で食べたら大変なことになるレベルでドラキュラは即死。口臭ケアしないと周囲との関係を失うことになるだろう。
・味が最高
それでいながら先にも書いたように味がいいからまいった。原材料を見たら おろしにんにく、乾燥にんにくと2つが使われているのが分かるのだが、バランスよく配合されているからだろうかカレーが喉を通過するときにビリビリ、続いて にんにく の味がしてくる。
ルゥはサラッとしていて辛さも中辛でちょうどいいし、ただ単ににんにくをぶちこんだカレーとはワケが違う。牛肉こそ噛みごたえがあるタイプで味も普通だったが、全体的にハイレベルな仕上がりだった。なんというか……
とにかく米が欲しくなるタイプである。じわ〜と汗が出てくるあたりも心地いいし、しっかり中辛なのでカレーとして上位ランクに位置するウマさだ。うむむ、完全にナメていた自分をぶん殴りたい。
・レトルトだからこそ
試行錯誤して作られたとあって、個人的には皿舐めも辞さないほど。イケイケドンドンでいながら上品なところは上品に通していてまたよかった。これクラスの にんにく は外食だと難しいと思われるので、家でかつレトルトが正解。
ていうか、レトルトというのが活きるカレーなのもポイントが高いし、とてもネタ商品どころのものじゃなかった。ちょっとばかり値段がするも、味は確かだからこのトラウマなら大歓迎。興味のある人は一度食べてみて損なしだ。
参考リンク:PR TIMES
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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