この数年、ハラールやヴィーガンといった言葉をよく聞く。在住外国人、そして訪日外国人の増加による影響もあるのだろう。いろんなところで「多様性」の時代を実感するようになったものである。

食の多様性はフードダイバーシティとも言われるが、レトルトやインスタント食品の種類も増えていて今回お伝えする「ヴィーガンカレー」もその1つ。ふと、どんな味がするのか気になったので食べてみることにした。

・ヴィーガンカレーの詳細

購入したのは、横浜の株式会社「風と光」が販売しているもの。スーパーには「オーガニックヴィーガンカレー豆」「オーガニックヴィーガンカレー野菜」、そして「グルテンフリー」が置いてあり、前者2つは商品にヴィーガン対応の印があった。

今回はその中のオーガニックヴィーガンカレー野菜をチョイス。お値段は570円だからなかなかするなぁ〜というのが第一印象だが、やはり原材料や手間などがいろいろとかかるのだろうか。


・簡単調理

さて、さっそく実際に食べてみよう。もちろんカレーに動物性原料は使用されておらず、特徴としては低GI(血糖値を上げにくい)値甘味料の有機ココナッツシュガーを使っていて、雑味のない野菜本来のうまみを引き出しているところだそうな。

箱から取り出すと普通のレトルトカレーと同じようにパウチが入っていた。湯せん(5〜7分)、あるいは電子レンジ(500W2分)とこれまた普通のものと一緒で簡単に作ることができる。

今回は湯せんで温めた。あとは中身を皿に移せば……


はい、完成。レトルトらしく手間いらずである。パッと見はどこにでもある野菜カレーで、匂いも特に気になるところはなかった。カレーのルゥも「風と光」の有機ヴィーガンカレールゥを使用しているらしく、慣れ親しんだカレーとの違いは具材くらいしか分からない。

原材料には有機玉ねぎ、有機じゃがいも、有機にんじんといった有機野菜がメインどころ。見た目にもハッキリとしているのはじゃがいも、にんじんあたりでルゥをすくってみるとサラッとしている。んで、肝心のお味はというと……

どちらかといえばスパイス系。有機にんにく、有機生姜あたりが関係するのか、しっかりとした辛さを感じることができる。ただ、辛いとは言っても過度な辛さじゃなくジワリジワリとくるような辛さで、気がついたら汗をかく程度のものだったから食べやすかった。

んでウマさのレベル的にはハチャメチャが押し寄せてくるくらいまでとは言えないが、思ったよりも普通で何よりクドさがないのがいい。ヴィーガンの人はもちろん、血糖値が気になる人には嬉しいカレーだろう。

それでいながら内容量は180gと一般的なレトルトカレーくらいあるし、お腹の方もしっかり満たせる。全部食べ終えてからもうちょっと食べたかったと思ってしまうあたり、かなり仕上がっていたと言える。

ココナッツシュガーの影響なのか、匂いもイイし想像していたよりも数段食べやすかったオーガニックヴィーガンカレー。先日食べたヴィーガン向けの「ベジ玄米ラーメン」も普通に美味しかったし、多様性に合わせていろんな商品が考えて作られているのだと実感したのであった。

参考リンク:風と光
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.