2023年9月20日に公開されたNetflixのティザー映像が海外ネットで話題になっている。それは11月2日に配信されるアニメ作品を告知したもの。
ゲームのアニメ化だという本作。動画には「私の子共時代の最高の部分の1つ」「これを機に復活してほしい。それだけの価値がある」「再び会うとは思っていなかった」という英語コメントが並ぶ。そんなに有名なゲームなのだろうか? と思いきや、こ、これは……!
・あの時の
ダラダラと友達の家に入り浸っていた大学時代。用があるでもなく、深夜に家に遊びに行って朝帰るみたいなことを繰り返していた時期があった。それは周りが就活を始めたくらいのタイミングで、焦りから目をそらしたかったんだと思う。
分かりやすいモラトリアムだ。とは言え、マンガ雑誌の散らばった狭い部屋の中、男2人でバカ話をしながらゲームをし続けた日々のことは思い出す度ちょっと懐かしい。必要だった……とは言わないが、今じゃ絶対にできないことなので、良い経験でもあったと思う。
・あれ、アニメ化されんの!?
作品名を知った時、あの安アパートの部屋のちょっとすえたような匂いがフラッシュバックしてきた。そう、それは20年前のどうしようもない深夜、我々がプレイしていたゲームだったのである。え!? あれアニメ化されんの!? そう思わずにはいられなかったNetflixアニメの名前は……
『鬼武者』。
2が出た時、速攻買っていた彼の笑顔を思い出す。斬りまくる爽快アクションが当時話題になっていた。別にゲーマーではない私(中澤)はプレイステーション以降、ピンと来ない話題作も多かったのだが、本作はエポックメイキングさで言っても名作だったように思う。
ゆえに、冒頭に記載した海外ニキたちのコメントにも非常に共感できる。なんなら絆すら感じた。あの時代に共に感動していた同士なのである。住んでる場所や言葉は違えども、そんな絆を感じられる『鬼武者』って凄い。
・吉と出るか凶と出るか
なお、Netflixアニメの『鬼武者』は、主人公が宮本武蔵でキャラクターモデルは三船敏郎さんとのこと。マネスキンのロッカバラードに乗せ流れる3分のティザーからは、すでにわびさびや諸行無常的なものを感じることができ、壮大さを放っている。深夜アニメよりももっと外を向いている雰囲気。
……と思っていたら、監督は三池崇史さんだった。実写映画の監督としては非常に有名人だが、これが吉と出るか凶と出るか。いずれにしても本編の公開が楽しみである。
参考リンク:YouTube、Netflix「鬼武者」
執筆:中澤星児
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▼「鬼武者」予告編 – Netflix Anime