自分の中で「ソーセージエッグ=松屋」という方程式は当分崩れそうにない。先日すき家と松屋のソーセージエッグを食べ比べたことでそう書いたが、まだまだ「ソーセージエッグ」を名乗る刺客が存在して早くも崩れそうになっている。
しかも、ただの刺客じゃなくて松屋のソーセージエッグに勝てるポテンシャルも秘めているかもしれないとのことだからタダごとじゃないだろう。そんなところあるのかと思うところだが、強いヤツがいるなら会いに行くまで! コスパの中のコスパ……出てこいやぁ〜!!
・最大の敵は身内にあり
強いヤツの存在を知ったのは当サイトのリクエストボックスに寄せられた1通のメッセージからだった。なんでも、今回取り上げる「ソーセージエッグ」はコスパの鬼ということなら松屋よりも上のような気がするらしい。で、それはどこのどちらさんなのかというと……
松のやである!
ご存じ松屋フーズのとんかつ専門店だが、まさかのまさか午前4時から11時までの朝食メニューで「ソーセージエッグ」を提供しているのだ。朝からでも「かつ」を食べさせようとする場所と思っていただけに盲点だった。
・松のやのソーセージエッグ定食
なお、松のやの朝食の種類は7つで朝からチキンかつ、ささみかつ、それからロースかつなど「かつ」がズラリ。癖が強いメンツたちの中で良心にも見えるメニューが玉子かけごはん定食、玉子丼、それから……
得朝ソーセージエッグ定食だ。ところどころ松屋と似ていて小鉢スタイルがあるのも同じだが、中身が少々異なっていてコロッケとお新香だった(納豆と冷奴は同じ)。コロッケというチョイスがまた松のやらしい。
んでもって、注目すべきは得朝ソーセージエッグ定食の値段で松屋の450円に比べて430円……ていうか、つい先日まで390円だったみたいだからコスパの鬼だと言われるのも納得がいく。ちなみにライスは小・並・大どれでも同じ値段。このあたりのスタイルは松屋と変わらなかった。
・パワーで攻める松のや
さて、今回は小鉢にコロッケをチョイス。どれくらいお腹を満たせるものなのか試してみることにした。そして注文から数分、さすがのスピードで提供された得朝ソーセージエッグ定食の実物が……
こちらである。松屋と大きく違うのは……
目玉焼きを2発発射していること、そして……
サラダあたり。松屋がキュウリなどの入ったサラダなのに対し、松のやはポテサラを盛って清々しいパワープレイをしている。朝からそんなに食べられないっていう人にとっては苦しい光景だろう……っていうか、そういう人は朝から松のやに行かないか。
味の方は同じグループだから一緒……と思いきや、意外にも違った。特にソーセージエッグは鉄板で提供される松のやの方が皿の松屋よりもアツアツ(当たり前だけど)で、しっかり焼かれていてソーセージがジューシーに感じる。
卵も半熟ながら焼きを感じる味で松屋とは違う感覚がした。また、松のやがとんかつ専門店というのも関係するのだろう。キャベツもなんだかファイトスタイルが違うような気がした。あくまでとんかつに合うキャベツです的な。
・問題点
個人的には松屋のミニ牛皿小鉢がないのは致命的だったものの、松のやのコスパのよさはケチのつけようがなく文句なし。値段も430円と安いし、朝からガッツリ食べて始動したい人にとっては間違いなくありな選択肢だろう。
ただし、問題もあって松屋に比べたら店舗が圧倒的に限られてしまうし、場所によっては売られていないのがネックか。それにしても、同じグループの同じソーセージエッグで違いが出ているのは興味深かった。松屋には松屋の、松のやは松のやの戦い方があるのだなぁ。
参考リンク:松のや
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼光が反射して少し見えにくいがライスは小・並・大どれでも同じ値段
▼これまた見えにくいけど朝食の種類も7つと多い