日本とは思えないオーラがある上野アメ横。地上だけではなく地下にまで広がるディープな世界には、豚の頭や烏骨鶏、謎の魚がポロッと売ってたりする。何が出てくるか分からない雑多さは、まさに食の治外法権と言えるだろう。

そんなアメ横で完全にやらかした見た目のフライドチキンに出会った。こんなフライドチキン初めて見たんですが……これ、大丈夫なんスかね

・海外のフライドチキン屋

そのチキンに出会ったのは、アメ横にある『J.CHICKEN』というフライドチキン屋。メニューには、フライドチキン以外にも、ハンバーガーやチキンラップなどもあって、言わばケンタッキーみたいなものである。

看板によると世界中に7000店舗あるらしい。店自体はロケットニュース24の以前の記事でもお伝えしているが、店員さんもお客さんも基本外国人で、ガチ向こうの店という雰囲気がある。で、私(中澤)がさっきからビビってしまっているフライドチキンというのがですね……


こちらです。


キッチンで大爆発でも起こったのかね

・事故後の炭オーラ

チキン丸ごと一匹がそのまま真っ黒になっているだけに爆発事故後に残された炭オーラが凄い。しかしながら、意を決して食べてみたところ……


肉はふっくらジューシー。衣も苦味はなく、まろやかさが強い。実は、このチキンの名前は『丸ごと一羽のイカ墨チキン(税込み2180円)』。そう、炭ではなく墨である

とは言え、イカ墨のフライドチキンというのも初めて。価格も含めて迷うところだが、こういう知らないものに触れられるのはアメ横のだいご味とも言えるだろう。


・選択肢が外国

ちなみに、注文時に味を無料で選ぶことができるのだが、まず「オリジナル」と「ピリ辛」から選んだ後、さらに「マーラー」「ニンニク」「クミン」「甘梅」「ブラックペッパー」「塩こしょう」から2種類を選ぶシステム。

私は「オリジナル → ニンニク&塩こしょう」を選んだのだが、食べた感じ1つ目が肉の下味で、2つ目が上からかける調味料だと思われる。さらに、トッピングで「スイートチリソース(+50円)」や「ハニーマスタード(+50円)」をかけることもでき、どうしたらいいか分からないほどの自由度の高さにも外国を感じた。

・豪快さ勝負か

2023年8月29日現在、高円寺、西川口、新小岩、池袋、赤羽、大阪の道頓堀などにもある『J.CHICKEN』。ここアメ横店は看板によるとどうやら日本最初の店舗のようだ。

同じフライドチキンとは言え、ケンタッキーよりも大分下町気質で豪快さがあるため、こちらの方が好きな人も多いかもしれない。その一風変わったチキンは日本に根付くことができるか。今後を見守りたい。

・今回紹介した店舗の情報

店名 J.CHICKEN上野アメ横店
住所 東京都台東区上野4-5-9 三州屋ビル1F
時間 10:30~23:30
定休日 無休

参考リンク:J.CHICKEN(中国語サイト)
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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