もうすぐクリスマス。今年はサンタも自粛かなと思いきや、WHOが「サンタは新型コロナの免疫を持っていて世界中移動できる」と発表した。良かったコロナのサンタはいないんだ。さて置き、クリスマスと言えばチキンである。

ケンタッキーにとって腕が鳴る時期なのはもちろん、コンビニやガストサイゼリヤなどのファミレスでもチキンメニューが充実。そんなクリスマスチキン戦争についにあの店が参戦だ。揚げ物ならお手の物、都内ほぼどこにでもある大手チェーン……そう、富士そばである。って、そば屋ァァァアアア!!

・ふざけすぎ

広報によると、今回販売開始されるのはフライドチキンとのこと。そば屋でフライドチキンて。いくらなんでもふざけすぎである

もはやプライドをかなぐり捨てて笑いに走るヨゴレ芸人のようにも思えたが、過去にオムライスセットを販売していた富士そばなので、そこに言及するのも「今さら」だ。とは言え、味が気になるのも事実。そこで販売前に富士そば北千住東口店で行われた試食会に参加させてもらった。半笑いで行ってみると……


なんかスゲーの出てきた

・味の秘密

聞けば、鶏むね肉1枚(200g)をそのまま揚げているというではないか。1ピースで500円とのこと。たけぇッ!! クッ、なんだこのどこに突っ込んでも負けるみたいな感じは。が、念のため食べてみたところ……

ウマイ……。クリスピーな衣がサクサクしていて、鶏むね肉も柔らかくジューシーだ。しかし、なんだろう? 一風変わった味がする。普通のフライドチキンより香ばしいというか。

富士そば北千住東口店店長・小倉さん「実は、このフライドチキンは衣に蕎麦粉を混ぜ込んでまして。普通に揚げると蕎麦粉が焦げやすく、かといってサッとやると鶏肉が大きいので火がちゃんと通りません。そこで揚げる工程がちょっと特殊なんですよね」

聞けば、その揚げ方は小倉さんのオリジナルらしい。現状、富士そばの中でも、このフライドチキンを作れるのは小倉さんだけなのだとか。まさに小倉メソッド

・秘密メニュー

当初は、また富士そばのとんでもメニューかと思ったが、ちょっと違う。ちゃんとそばを使った新しいメニューとなっている。むしろ、これはもうそばと言っても……いや、それは過言か

とは言え、ありきたりなフライドチキンと一線を画す味はまた食べてみたい。ちなみに、本商品は2020年12月21日から販売開始となるが、富士そば北千住東口店のデリバリー限定のみと、ほぼ秘密メニューみたいな扱いである。他の店にも小倉メソッドが普及することを祈るばかりだ。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ちなみに、北千住東口店の他のデリバリーメニューはこんな感じ

▼なんでこんなに茶色いねんッ!