志津屋の『カルネ』をご存じだろうか?

当サイトでも以前ご紹介しているのだが、京都に20店舗ほどがあるローカルパン屋 志津屋の名物で、パンにハムと玉ねぎが挟んであるだけというシンプルな作りにもかかわらず非常に美味しい、天才的な総菜パンだ。

そんなカルネが自動販売機で買えるようになったという噂を聞きつけて訪問してみたところ、京都市民の生活にはすっかり根付いていたようだ。なぜなら……

筆者が訪問した平日15時半、すでに残り10個ほどしかなかったのだから!

カルネの消費期限は1日だけ、つまり少なくとも当日の朝には補充されていると考えられる。流行りのスイーツや限定メニューではなく、ド定番の総菜パンにもかかわらずこの売れ行きなのはさすがである。


自販機の使い方はごく一般的。商品の番号を入力して代金(250円)を支払う。


交通系ICやPayPayなど幅広い電子マネーに対応しているが、現金は不可となっていた。


注文が確定したらアームが商品を迎えに行ってくれて、


無事ゲットです!

気を付けたいのは持ち帰り方法。10度以下の場所で保管する必要があるため、保冷バッグを用意しておいた方が安心だろう(猛暑が続く近年の夏季は特に!)。



・いつものカルネが気軽に買える!

さて、購入して自宅へ持ち帰ったカルネがこちら。

ビニールのパッケージに入っているのは自販機だからってワケではなく、お店でも同様の形で販売されている。つまりお店で買うのとまったく同じ、いつものカルネがゲットできた。


カルネのルックスはなんとなく地味だが、侮るなかれ。

丸いパンはベーグルにも似た感じの素朴な味わい。表面はちょっと硬めながらも中身はモチッとしており、ハンバーガーのバンズに近いくらいのぶ厚さだ。


中にはハムが2枚と玉ねぎスライスが挟まれている。

玉ねぎに辛みはなく、シャキシャキとした食感がサラダのように軽やかで美味しい。

カルネの味の最大の特徴は、たっぷりと塗られたほどよい塩味のマーガリン。味自体はさっぱりしているのにマーガリンのおかげで食べ応えが感じられ、満足感を高める要因になっている。

自宅でカルネが作れる専用マーガリンが発売されたこともあるように、マーガリンこそがカルネの最大の特徴であり、美味しさの秘訣なのだ。



カルネの自動販売機が設置されているのは、京都市営地下鉄の四条駅と京都駅のホーム

これまではわざわざお店に行くのが面倒くさくて買わないことも多かったため、主要駅で改札から出ずに気軽に買えるようになったのは非常に嬉しい。

まだカルネを食べたことがない方も、京都旅行のついでにサクッとホームで購入してみてくれよな!

執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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▼自販機の上半分は全部カルネ、下半分はペットボトルや缶の飲料が陳列されている。

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