2023年8月4日、映画『トランスフォーマー / ビースト覚醒』が公開される。同作は2007年に公開された映画「トランスフォーマー」シリーズの第7作にして、まさかまさかの新章に突入! 向こうしばらくはトランスフォーマーを堪能できそうな気配である。

劇場公開に先立ち私(サンジュン)は『トランスフォーマー / ビースト覚醒』のマスコミ試写会に足を運んできた。この記事ではそこで感じた感想をありのままに、飾らずに、正直にお伝えしたいと思う。

・16年前の衝撃

トランスフォーマーの元ネタが「タカラトミー」の玩具であることはよく知られた話。私自身はど真ん中の世代ではあるものの、幼い頃はトランスフォーマーとさほど接触せずに生きて来た。ゾイドとかもあんまり興味なかったなぁ。

……が、2007年に公開された映画「トランスフォーマー」の衝撃はマジのマジでヤバかった。車がロボットにトランスフォームするように「CGの極限」を感じたし、単純に「やっべぇぇぇえええ!」と感動したことを鮮明に覚えている。

以来、映画のトランスフォーマーシリーズは全て劇場で鑑賞しており「オプティマスプライム」と「バンブルビー」くらいは名前も覚えた。わざわざマスコミ試写会にも行くのだから「トランスフォーマーが好き」とは言ってもいいハズだ。

・ドラマとしては

一方で職業柄、私はトランスフォーマー以外の作品を鑑賞することも多い。自分の得意分野しか観に行かないためハズレはほとんどなく、稀に「RRR」や「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」級の、体が震えるほどの傑作に巡り合うこともある。

そういう意味で『トランスフォーマー / ビースト覚醒』は、少なくとも私の中で「傑作」とは言えない。ケチをつけるわけではないものの「ドラマの部分がやや強引かな?」と何度かにわたり感じてしまった。

おそらく私は3カ月後……いや、2カ月後には『トランスフォーマー / ビースト覚醒』の内容を忘れてしまっているハズ。ここでは明かせない “超ド級のサプライズ” 以外のドラマ部分に関しては「どんな内容だったっけ?」となっている可能性が非常に高い。



・それでも面白い理由

……が、作品を目の当たりにしている2時間7分の間は「マジで面白かった」と断言できる。何度も見ているハズなのにトランスフォームするシーンには「すごっ!」と感動したし、ロボット同士のド迫力アクションにはシンプルに引き込まれた。

さらに言えば今作からは動物・ビーストもトランスフォームするんだから文句はない。映画「トランスフォーマー」の見所は車や動物がトランスフォームするところ──。それだけでお腹いっぱい & 胸いっぱいになれる作品なのである。

わかりやすく言えば映画『トランスフォーマー』は、チェーン店のハンバーガーのような存在だ。感動するほど美味しくは無いけれど、食べている間は十分美味しい。そして気付けばまた食べたくなってしまう中毒性の高さ。評論家や美食家が何と言うかはわからないが、私は大好きな作品だ。

端的に申し上げると映画『トランスフォーマー / ビースト覚醒』は「心に残る名作では無いが観れば楽しい作品」である。要するにゴリゴリの娯楽作品なので、知り合いにも「全然観に行ってイイと思うよ」とオススメできる。

映画を観終えた後、私の心に感動の炎は灯らなかったが、2時間7分はきっちり楽しめる作品だった。映画『トランスフォーマー / ビースト覚醒』は2023年8月4日公開だ。

参考リンク:トランスフォーマー / ビースト覚醒
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2022 HASBRO

▼予告編はこちら。やっぱりトランスフォームするシーンが最高だよな!