先日、SNSでとんでもない動画を見つけてしまった。簡単に言うと「トラックが変形してロボットになって、そのロボットが腕立て伏せを始める」という動画だ。どうしてもロボットの正体が気になったので、あらゆる手段を尽くして調べたところ……

世界初の完全自動変形トランスフォーマー「オプティマスプライム」のホビーロボット(つまりオモチャ)だと判明。おいおいマジかよ売ってんのかよ……ってことで、商品を取り扱っている会社に行って実物を見せてもらうことにした。

・完全自動変形

調べたところ、「オプティマスプライム」は中国深セン市のロボットメーカー・Robosen Robotics社が最新技術を用いてホビーロボット化した商品だそうだ。んで今回訪れたのは、国内で販売代理店を務めている行雲商事のオフィスである。

一応説明すると、オプティマスプライムとは『トランスフォーマー』シリーズの登場人物で、正義の軍団オートボットの総司令官。地球上ではトレーラートラックとして身を隠しているらしい。私のように「なんとなく知っている」という人も少なくないだろう。


扉の向こうでスタンバイしていたのは……


エリート オプティマスプライム」と……


バンブルビー パフォーマンス」の2体だった。


めちゃめちゃカッコイイ……ちなみに「エリート オプティマスプライム」よりひと回り大きい「フラッグシップ オプティマスプライム」もいたが、今回は機能やパワフルさはそのまま、小型化して遊びやすくなった(さらに安くなった) “エリート” を見学させてもらうことに。


・ロボットを動かしてみた

説明が長くなってしまった。それでは実際に、最新技術によって誕生したオプティマスプライムを動かしてみよう。トラック上部にあるスイッチを押すと……


ヘッドライトが点灯。


そして……



…………



今度はトラックからロボットへ……



…………



…………


これが完全自動変形である!


・動きが細やか


驚くほどスムーズだった……聞けば、5000を超えるパーツで構成されたボディには27個のサーボモーターと60個のマイクロチップが搭載されているらしい。どおりで動きが細やかなわけである。また、音声コマンドやスマホアプリからアクションを指示することも可能だ。


それと、紹介できないのが残念だが、オプティマスプライムの声を担当した玄田哲章さんによる「私にいい考えがある」「宇宙が1つになるまでは……」などのセリフや、当時のアニメBGMなども収録されている。ボイスの種類は40種類以上とのこと。


・プログラミング機能が面白い

オプティマスプライムの代表的な武器「イオンブラスター」と「エナジーアックス」を持たせて遊ぶのは基本中の基本。AndroidまたはiOSスマホアプリを使えば、様々なアクションを追加して遊ぶこともできるぞ


冒頭でお伝えした腕立て伏せや……


腹筋だってこの通りだ。


なお、使用可能時間は「フル充電で1時間前後」とのこと。アクションを追加して遊んでいたらあっという間である。大人も子供も楽しめる究極のロボットトイと言っていいだろう。ロボセン(Robosen)が10年以上の研究で培った技術を集結したというのも納得だ。


気になる価格は……8万9980円! 高いけど……分かる! より大きな「フラッグシップ オプティマスプライム」は14万3000円なので、かなりお求めやすくなったのではないだろうか。小型化して遊びやすくなったうえにコレクタブルなアイテムになったと言える。


ついでに言うと、サイズの小型化にともなって、タカラトミー監修のもと本体デザインもブラッシュアップされたらしい。ファンであればクリスマスのプレゼント、もしくはお年玉をかき集めてでも購入する価値はあるだろう。


・バンブルビー パフォーマンス

バンブルビーも音声コマンドやアプリで操作が可能。たとえばダンスもできるし……


歩行スピードを調整したり、倒れても自動で起き上がったりできるのだ。


オプティマスプライムの相棒として並べて飾るのも良し。なんならオプティマスプライムと連携しながら劇中のシーンを演出する機能もあるという。価格は5万9950円

──やはり、究極のロボットトイは凄い。軽い気持ちで見学に行ったら、最新技術の迫力に圧倒されまくってしまった。どちらも玩具やフィギュアを超えた存在となり得るので、少しでも興味のある方は公式サイトをチェックしてみてほしい。ぜひ!


参考リンク:エリート オプティマスプライム / バンブルビー パフォーマンス
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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