
今年も土用の丑の日がやってくる。しかし、昨今の物価高は言うまでもなく、天然うなぎの減少や養殖コスト問題などから、うなぎはますます希少品となりつつあるそうだ。
そんな事態を打開すべく、日清食品が「謎肉」で培ったテクノロジーを惜しみなくつぎ込み、完全プラントベースの「謎うなぎ」を誕生させた。
・日清の最新フードテクノロジー
日清カップヌードルの具材といえば「謎肉」。インターネット発祥らしいが、いまでは公式も採用する愛称だ。
その正体は、豚肉と大豆由来原料に野菜などを混ぜてミンチ状にしたもの。豚肉は入っているものの、大豆ミートのはしりとも言える。
謎肉のすごいところは、単なるコストカットや話題性をねらったサステナビリティではなく、「具材として必要不可欠なほど美味しい」ところだと筆者は思う。そんな日清の うなぎ なのだから、いやが上にも期待が高まる。
なお、販売されたのは限定1000食。平日昼間のインターネット予約であったが、後の報道によると受付開始1分で完売したという。仕事や学業がある人は、かなりトライが難しかったと思う。
筆者の場合は、ほぼ無職と呼んでもいい非社会的な生活をしていることが、このときばかりは役に立った。そういえば、しばらく家族や親族以外と話していない……。
・「謎うなぎ」(1食・税込1620円)
商品は冷凍で届いた。パッケージに自信ありげに書かれた「うなぎ不使用」の文字が目を引く。なんというか、野菜ジュースのパッケージに「野菜不使用!」とデカデカと書いてあるようでシュールだ。
セット内容は、謎うなぎ1尾、山椒・タレパック2包、リーフレット1部という構成。
驚いたのだが、冷凍状態でもすでにかなり「うなぎ」である。焼き目もついて、ビジュアルは相当なクオリティ。遠目からでは見分けがつかないと思う。
主原料は大豆たんぱく。動物由来原料を使用せずに、まるで蒲焼きのような食感と見た目を再現したという。
リーフレットに従って加熱する。オーブンレンジ、電子レンジ、フライパンで調理ができるが、公式オススメの電子レンジ&トースターの合わせ技でやってみる。
あいにく自宅で うなぎ をさばいたことはないのでハッキリとは比較できないものの、少なくとも魚介系のおかずを温めたときのようなムワッとした嫌な臭いがない。キッチンも電子レンジ庫内も生臭さはゼロだ。
ほかほかと温まったそれは、もう、うなぎそのもの! 本物のうなぎの蒲焼きをかたどった金型を作り、そこに3層の生地を詰めて作ったそう。
このままでも食べられるが、公式推奨の手順に従ってタレを塗りトースターで仕上げ。
あとは切り分けて重箱などに詰めたら……
どっからどう見ても、うな重である!!
見た目はパーフェクト!! これを見て「うな重」を否定する人はいないだろう。
箸でほぐしてみると、またまた驚いた。身の部分はすぐにほぐれ、皮にあたるとちょっとブヨブヨして切りにくいという「うなぎの触感」がハッキリわかるのだ。
これには内心「えぇぇぇぇぇ」と声が出た。過去に食べた大豆ミートはやはり本物と似て非なるもので、「いい線いってる」というレベルを超えることはなかった。
しかし「謎うなぎ」は単なるネタ商品ではない。なめてかかると火傷する。これは本気で向き合わねば。
うなぎといえば、歯ごたえのある皮の部分、ゼラチン質のプルプルした部分、ほっくりした身の部分……と一切れの中にも食感の違いがある。「謎うなぎ」でも白身層・中間層・皮層の3層に分けて食感を追求したそう。
裏側はしっかり皮の感じで、よく雰囲気が出ている。どうやって作ったの???
タレは2包もあるので、お好みで「つゆだく」にしてもOK。
蒲焼きのタレには、すべてを自分色に染めてしまうパワーがある。ぶっちゃけ白米にタレをかけて食べるだけで、うな丼を食べている錯覚をもたらすくらいの力を持っている。
なので筆者は最初から「普通に考えて、マズいということはあり得ない」と思っていた。多少できが悪くても、最後にはタレがすべてを解決するからだ。
ところがフタを開けてみれば、タレは自己主張ひかえめな上品な味。「タレでごまかそう」という意図はみじんも感じられない。
そして気がついた。謎うなぎ最大のメリットは「骨がない」こと!
それが理由で嫌いという人もいるほど、大量の小骨を持つうなぎ。一人前で150~200本ほどもあるといい、筆者もチクチクとした感触がどうしても好きになれない。
食べられることはわかっているが、舌などに触れた瞬間「うわっ」と寒気が走ってしまう。こればかりは感覚的なものだから仕方がない。
「骨があるかも」と身構える緊張感が魚嫌いにつながってきたのだが、謎うなぎならストレスフリー! チクチクしない!! 骨が嫌いでうなぎを避けていた人にもオススメできる。
豊かな食感があり、生臭さや小骨やクセに苦しめられず、ご飯がどんどん進む素直な美味しさ。これすごい。
何度も「え~」「ウソでしょ~」「どうやって作ったの?」と声が出た。十分に美味しいし、十分に幸せな気分になる。
・「謎うなぎ」おそるべし
プラントベースフードや代替肉など、植物由来の原料で肉や魚を再現する試み。
だいぶ認知度は向上しているものの「ごく一般的」とは言いがたい。それは、まだまだ「逆に割高」「本物よりも劣るけれども我慢して食べる」というレベルにあるからだと思う。
しかし謎うなぎは普通に美味しかった。本当にうなぎが絶滅の危機に瀕したら、十分に代替食品として活躍すると思う。
もちろん「本物より美味しい」というのは言い過ぎだ。たぶんそれは永遠に実現しない。畜産品や水産品は気候・土地・えさ・遺伝子・育ち方など複雑な要素の相互作用で、奇跡のように滋味が生まれるのだ。
けれど謎うなぎには「ゼロからここまで食感を再現できるのか」と、テクノロジーに対する新鮮な驚きと感動があった。日清の本気を見た。おそるべし。
今年の土用の丑の日は7月30日。今回の反響を受け、もしかしたら来年に向けて再販や販路拡大があるかもしれない。楽しみに待とう。
参考リンク:日清グループオンラインストア
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
冨樫さや


















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