7月27日の「土用の丑の日」を目前に控え、巷ではうなぎ商戦が活発化している。しかしながら、ニホンウナギの稚魚「シラスウナギ」の不漁が続いていることも現実。そうしたことを受け、昨今は “うなぎの代替品” に関心が寄せられているようだ。

そこで記者は、魚のすり身を使って作られた “うなぎモドキ” 商品に注目。目に付いた3社の商品『ほぼうなぎ(カネテツ)』『うな次郎(一正)』『うな蒲ちゃん(スギヨ)』を比較してみることにした。何かしら違いはあるのか、一番うなぎに近い味わいの商品は……!? 結果は以下をご覧あれ! 

・見た目だけでは『うな蒲ちゃん』が頭一つ抜けている!?

『ほぼうなぎ』『うな次郎』『うな蒲ちゃん』の原材料は、いずれも魚肉。つまり、これらの商品はカマボコなのだ。記者はカマボコ大好き人間で、これまでにさまざまなカマボコを食べてきた。近年のカマボコの進化は目覚ましく、中でもカニカマの本物感には驚いているのだが、果たしてうなぎはいかがだろうか。

ちなみに今回、記者が購入したモノの価格は『ほぼうなぎ』が4000円(5パック入)、『うな次郎』は354円(1パック)、『うな蒲ちゃん』は3400円(6パック入)だった。一番高価な『ほぼうなぎ』でも1パック800円なので、うなぎを購入するよりも安いことがわかる。

さて、まずは上記した3つの商品の、見た目に着目したい。いずれもパッと見、うなぎである。しかしよくよく観察すると、違いに気付く。より記者の知っているうなぎに近いものは『うな蒲ちゃん』だ。うなぎの蒲焼らしい、身のふっくら加減と焦げ具合。皮のぐにょっとした感じから “本物感” が漂ってくるではないか。

・タレの追及を求む

一番の問題は味だ。どれほど見た目がうなぎのようでも、やはり味が近くなければ代替品としては認められないだろう。表記されている説明に従い、商品を電子レンジで温め、いざ実食! タレの効果で、香りはいずれもうなぎっぽい。しかし口に入れてみると、驚くほどの差があったことをお知らせしたい。

結論から言ってしまうと、よりうなぎに近い食感と味わいだったのは……これまた『うな蒲ちゃん』だった。『ほぼうなぎ』『うな次郎』も比較しなければ「うなぎかなぁ?」と思ったかもしれない。それほどに、いずれもクオリティが高かったのだ。

とは言え、比べてしまうと “練り物っぽさ” を感じてしまう仕上がりであったことは否めない。対して『うな蒲ちゃん』は、歯触りと味とジューシーさがうなぎに近かったように思う。これで小骨でもあれば、10人中9人は気付かないのではないだろうか。

欲を言えば、いずれもタレの味を一層追及していただければ、十二分にうなぎの代替品となり得るのではないかと感じた次第だ。正直なところ「もう、うなぎはいらない!」とまでは思えなかったが、代替品としてはアリよりのアリだった。今年の土用の丑の日は、あなたも “うなぎモドキ” 商品を試してみてはいかがだろうか。

参考リンク:カネテツデリカフーズ株式会社一正蒲鉾株式会社株式会社スギヨ
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼『ほぼうなぎ』『うな次郎』『うな蒲ちゃん』を比較! 

▼立派な箱に入ってやって来た『ほぼうなぎ』

▼皮の再現度が高かった『うな次郎』ふっくらさには多少欠けた気もする……

▼群を抜いて “うなぎらしさ” を感じた『うな蒲ちゃん』

▼いずれも電子レンジで温めるだけ

▼混ぜご飯にしても美味しかったぞ~

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