お出かけスポットとして大人気の水族館。水中をすいすい泳ぐ生き物たちや揺らめく水面は、見ているだけで癒される。

筆者は水族館オタクでもありこれまで日本各地の様々な水族館に行ってきたのだが、「水族館」と一言で言っても展示されている生き物や館内の様子はそれぞれで全く違っている。

ということで今回、筆者が過去に訪れて「ここはすごい!!」と思った水族館を独断と偏見でランキングにしてみた。この夏のお出かけ計画の参考になれば幸いだ。


・第6位 葛西臨海水族園(東京)

有名なクロマグロの群泳は圧巻の一言。巨大な筋肉の塊みたいなクロマグロがビュンビュン目の前を通り過ぎていく光景に、時間を忘れて見入ってしまう。

だが、葛西臨海水族園の見どころはクロマグロの水槽だけではない。なんと、他の水族館ではなかなか見かけることのない生き物がめちゃくちゃいっぱい展示されているのだ。

カレイの仲間の「ワイドアイドフラウンダー」や、カサゴの仲間の「ぺスチャンチョ」など、「何語?」と聞きたくなるような名前があっちの水槽にもこっちの水槽にも書かれていて面白かった。

広い館内には水族館の裏側を上から見学できる通路生き物の発光の様子を観察できるスペースなどもあり、海の生き物についての知識をたっぷり増やして帰れること間違いなしだぞ。


・第5位 上越市立水族博物館 うみがたり(新潟県)

一押しポイントは「うみがたり大水槽」! 大きな水槽は他の水族館にもあるけれど、うみがたり大水槽は海中の様子がとにかくリアルに再現されているのが特徴。


周りを歩いていると実際の大きさ以上に奥行きが感じられて、館内と日本海が隣り合っているように見えてくる。約38000匹もの生き物が泳いでいる景色は見ごたえ抜群だ。


「イルカスタジアム」で行われるイルカショーも必見! プールが本物の日本海と繋がって見えるように設計されており、本物の海の上でイルカのジャンプを見ているような感覚になるぞ。


また、うみがたりはマゼランペンギンの飼育数が日本一。その数はなんと100羽以上というから驚きだ。みっちりと集まっているペンギンたちを間近で観察できるぞ。

水族館の周辺ではペンギングッズが集まるイベントが行われることもあるので、ペンギン好きの方は是非訪ねてみてはいかがだろうか。


・第4位 マクセルアクアパーク品川(東京都)

映える。この水族館はとにかく映える。

各水槽の周辺が幻想的にライトアップされていたり、水槽を眺めながらカラフルなドリンクを飲むことができたり……インスタ映えする写真を撮りたかったらここに行っておけば間違いない。


ナンヨウマンタやカクレクマノミ、オウサマペンギンなどのメジャーな生き物たちが一通り揃っているので誰もが楽しめること間違いなしだ。東京で誰かと水族館に行くことになったら、筆者は毎回ここをおススメしている。


必見のポイントは「ザ スタジアム」で行われるイルカショー!

イルカたちによるダイナミックなパフォーマンスに水と光の演出が加わった、他の水族館とは一味違う豪華なショーを満喫できるぞ。ショーのプログラムは季節ごとに変化するので、何度も通いたくなってしまう。


・第3位 沖縄美ら海水族館(沖縄県)

「美ら海水族館」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、やっぱりジンベイザメがいる「黒潮の海」の大水槽なのではないだろうか。

この水槽で飼育されているジンベイザメは世界で最も長く飼育されている個体で、2023年の3月で水族館にやってきて28年になったそう。 

そんなジンベイザメがいるだけでも十分すごいけど、実はこの水槽にはもう1匹絶対に見ておきたい生き物がいる。


それがナンヨウマンタの黒化個体「ブラックマンタ」。通常のナンヨウマンタは背中だけが黒くお腹は白いのだが、ブラックマンタはなんと全身が真っ黒!

野生でも滅多に見られない激レア生物なので、是非目に焼き付けておいてほしい。下から見上げると他のマンタと色が全く違う上に体も大きいから、すぐに見つけられるはず。


大水槽をより楽しみたい方は、カフェ「オーシャンブルー」に行くのがおススメ。500円で大水槽の真ん前にある有料指定席に座ることができ、他の人を気にせずじっくり生き物たちを眺められるぞ。

悠々と泳ぐ生き物たちを見ながらオシャレなカフェメニューをいただくという贅沢すぎる時間を過ごそう。


・第2位 海遊館(大阪府)

この水族館は展示の仕方が面白い。太平洋を再現した大水槽を、タスマン海やパナマ湾など多種多様な海の水槽が取り囲んでいる。

最上階から大水槽を中心にぐるぐると回りながら降りていくのだが、時折大水槽越しに他の海の生き物が見えることがある。世界にはいろんな名前の海があるけど、全部繋がってるんだなぁ……と実感できるようになっているぞ。


ちなみにこの海遊館、なんと世界最大級の大きさ。どのくらい巨大かというと、各展示をじっくり見て回ると開館と同時に入場しても退場が夕方の5時になるくらい。

筆者と同じように水族館が好きな方なら、1日が余裕で終わることまちがいなしだ。もしここを訪れるなら、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことを強くおススメするぞ。


・第1位 名古屋港水族館(愛知)

でっかい。マジでこの一言に尽きる。

先ほどご紹介した海遊館もめちゃくちゃ大きいけれど、名古屋港水族館の大きさはそれ以上!! 通常、水族館は1つの建物で完結していることが多いけれど、この水族館はなんと北館と南館の2つに分かれている。


ベルーガやハンドウイルカなど鯨類に特化した北館では、なんと最強の海洋生物・シャチを見ることができる。日本の水族館では2023年7月現在、ここと千葉県にある鴨川シーワールドにしかいない貴重な存在だ。

しかもオスのシャチがいるのは名古屋港水族館だけ! シャチのオスはメスよりも体が大きく、近くに寄ってくると迫力満点だ。


イルカショーが行われるメインプールは本物の海ですか? と思ってしまうほどに広く、たくさんのイルカたちがのびのび泳いでいる様子を見ることができるぞ。


南館にはイワシの群れやウミガメなど、鯨類以外の様々な生き物たちがいる。

南館で見た生き物の中で一番印象に残っているのは、世界最大のペンギン・エンペラーペンギン。エンペラーペンギンもシャチと同じように、国内では出会える場所がかなり限られている生き物だ。

調べてみたところ、名古屋港水族館以外では和歌山県のアドベンチャーワールドにしかいないそう。ただでさえ色々な生き物がいるのに、こんな珍しい生き物たちがぽんぽん出てくるのでとにかく満足感が半端ない。

1日中楽しめること間違いなしの一押し水族館だ。全人類一生に1回は行ってほしい。


・他にも魅力がたくさん!!

ウオオオ、書き足りない……!! ランキング形式でまとめるために特に見てほしいポイントだけをピックアップしてご紹介してきたけれど、正直各水族館についてまだまだ語りたいことがいっぱいある。

どこも自信を持って人におススメしたい場所ばかりで、順位付けにめちゃくちゃ時間がかかった。少しでも気になった所があったら、是非実際に訪れてみてほしい。

それにしても、こんなに水族館成分の濃い記事を書いてたら私もまた行きたくなってきちゃったな……まだまだ足を運べていない水族館もたくさんある。いつか日本にある全部の水族館に行ってみたいな~~~!!!

執筆:うどん粉
Photo:PRTIMES