
Zeppと言えばバンドマンの憧れの地の1つだ。約20年売れないバンドマンを続けている私(中澤)もご多分に漏れず、Zeppでライブができたら1つの夢が叶ったと言えるだろう。
以前、音楽好きな人と話した際、「Zeppは狭い」と言われて価値観の違いに衝撃を受けたことがあった。一般レベルで言うと、「売れてる」というのはもっと上の段階なのだろうが、個人的にはZeppでやる時点でもう売れてると思う。
なんと、私が作詞提供した地下アイドルが、そんなZeppで一周年記念ワンマンを開催するらしい。Zeppなんて大丈夫か? 売れないバンドマン目線で言うと埋まらないとキツイという不安が勝つハコでもある。そこで観に行ってみたら……泣いた。
・GILTY×GILTY
その地下アイドルの名前は GILTY×GILTY(略称:ギルギル)。蒼井叶(あおいかなう)、白雪姫乃(しらゆきひめの)、白空こあい(はくうこあい)、恋星はるか(このせはるか)、心花りり(このかりり)の5人からなるグループである。なぜ、作詞提供することになったかが気になる人は、1年前のデビューライブの記事で触れているのでご確認いただけると幸いだ。
あの時は渋谷の Spotify O-EAST で、それですら私にとっては夢のまた夢だったのだが、一周年記念ワンマン『JUDGMENT X』の会場である Zepp DiverCity はキャパが約2倍。売れないバンドマン的には、ライブハウスからコツコツやってたどり着けるサイズに思えないのが本音である。どうやったらあんなところでできるの?
・1年でZepp DiverCityへ
確かに、この1年ライブは重ねていた。また、私の女装企画の際にラフォーレ原宿でたまたま見かけたのだが、ブランド「Amilige (アミリージュ)」とコラボするなどの活動もしていた様子。何を隠そう、星子がアミリージュを着ているのはギルギルとコラボしていたことが決め手になったのである。先日はお世話になりました☆彡
そんなどうでも良い情報はさて置き、本日は1つの結果が出る日と言えるだろう。もし、出るのが私だったら1カ月くらい眠れないに違いない。しかし、会場の Zepp DiverCity に着いてみると……
行列! 1年前より明らかに大きくなった入場待機列。活動を続ければファンが増えるというわけじゃないことは20年売れないバンドマンの私が一番よく分かっている。ゆえに、この入場待機列には地下から上がってきたオーラのようなものを感じた。
・始まってみるまで分からないのがライブ
中に入ると、入口のところに各メンバーのウォールバナーが。本当にZeppでやるんだなあ。だが、始まってみるまでは分からないのもまたライブである。はたして、Zeppは埋まるのか?
余談だが、Zeppの関係者席に入るのは初めてだ。普通のライブハウスのゲストと違って、売れないバンドマンにはなかなか縁のない場所なのである。そういう慣れなさも相まって2階の関係者席でそわそわしながら待っていると、10分押しくらいでライブがスタートした。
よし! 入ってる!!
盛り上がってるゥゥゥウウウ!!
・スティグマ
ギルギルは基本的にギターが歪んでいて重低音が響く音楽。そんな曲に乗る歌詞には、可愛さと激情の2面性がある。私が書いた『スティグマ』は激情に分類できるもので、今回は本編ラスト前の配置であった。
そんな『スティグマ』には、2番のAメロの頭に「心臓を刺すように深く繋がって欲しい」という歌詞があるのだが、ここの振り付けは、白空こあいちゃんが白雪姫乃ちゃんに刺されるというもの。リズムではなく歌詞の内容からの振りが演劇チックになる部分である。
通常はリズムに合わせて進んでいくため、ここだけこうなっているのはそれだけ強い歌詞だったということなのかもしれない。おかげで、振り付けもこの曲独自のものになっていて改めて見ても感動した。デビューライブの時は、自分の歌詞を他の人がO-EASTのステージで歌ってくれていることに気持ちがいっぱいでそこまで気づかなかったのだが。
曲や振りは変わらずとも違う感動が確かにある。思いがけず、追い続けることのだいご味を感じた。
・最後ににじんだ歩み
だが、最も印象に残ったのはライブ締めのMCだった。全員が色んなアイドルグループを経て集まっているギルギル。Zeppのステージに立つのが目標の1つだったという心花りりさんの「8~9年アイドルをやり続けて来てやっとここに立てた」という言葉は重みがあった。
1年同じメンバーで続かないことも多いという地下アイドルの世界。イベントの成功に泣くギルギルメンバーの姿にはこれまでの歩みがにじんでいるように見えたのだった。
数字がものを言う現代。地下アイドルはその最前線と言える。真っただ中を生きる彼女たちはどんな場所にたどり着くのか。彼女たちだけの答えを見つけられることを願わずにはいられない。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼当日の様子の動画はこちら
1st Anniversary Live『JUDGMENT X』
これからも私が貴方の罪となりましょう… pic.twitter.com/3lEYDkkE3R— GILTY × GILTY【ギルギル】 (@GILTYxGILTY) June 26, 2023
▼20も下の子たちがこんなに頑張ってんのに俺ときたらよお……
作詞提供した地下アイドルちゃんの一周年記念ワンマンに作詞家ヅラして行ってきました。噂の白空こあいちゃんが刺されるところが見られて満足です。 pic.twitter.com/9Lkb1M6EJh
— 中澤星児(ロケットニュース24) (@sorekara_jona) June 26, 2023
中澤星児















【初対面】地下アイドルのチェキ会に参加して「作曲者です」と言ってみた結果
【衝撃】作詞した地下アイドルのライブを初めて見に行ったらヤバイことになってた
作詞家デビューしてみた結果 → 依頼や報酬はこうなってた
【え?】Zepp新宿にライブを観に行った結果めっちゃ困惑した / 地方から来る人は要注意
【比較検証】味噌を使うという「ひるぜん焼きそば」って普通の焼きそばと味違うの?『ぼてぢゅう』と食べ比べてみた結果
中国からの渡航自粛で世界遺産・宮島はどう変わった? 休日の朝8時に上陸して5時間歩いてみた結果
ホリエモン監修のカレー専門店「カレーだしっ!」に行ったら、思わぬ形で鳥インフルエンザの影響を受けていた
Geminiに「以前私があなたをどのように扱ったかを示す画像を作成してください」と尋ねると面白い / 互いの関係性が見えてくる
人生で初めて「コメダ珈琲店」を訪れ、『カツパン』のサイズに度肝を抜かれた日
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1876話目「成体祭⑧」
【960円食べ放題】新宿の地上110mに高コスパランチビュッフェが! 2つの意味で最高の穴場「台北夜市 新宿NSビル店」
新作アニメ『ハイスクール奇面組』を観て「こんなんだったっけ?」となったので、旧作と観比べてわかったテンポの違い
回らない寿司屋で大将が握ってくれる「本格派の寿司食べ放題」が私には合わなかったワケ
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1871話目「成体祭 ③」
「完全に当店の都合のみで中身を詰め込む」と宣言している『店長おまかせ福袋』を開封して感じた “適量の大切さ” について / 福袋2026
【裏側】テレビで自分の曲が流れたのに使用料が支払われてないから、JASRACに逆凸してみた一部始終
【2026年福袋特集】これまでに公開された福袋記事へのリンク集(随時更新)
【不穏】渋谷で白昼堂々 “怖い人が広告にスプレーで落書きしてる” 事案が発生! デスゲーム映画のプロモーションらしいけど「さすがにやりすぎ」と話題に
2023年に炎上した「高島屋のクリスマスケーキ」を今年も買ってみた結果 → 意外な変化が…
【検証】10年間ほぼ毎日飲んでる「コーヒー」を1週間断ってみたらこうだった
【は?】楽天で見つけた「在庫処分セール半額おせち」を買ってみた結果 → 届いた数日後にブチギレかけた
【雑草対策】カインズで598円「撒くだけで防草できる人工砂」の効果がヤバ過ぎた / お財布にも環境にも優しい超画期的アイテム
【検証】「スタバはどのサイズを頼んでも量は一緒」という動画が出回る → 実際に試してみた
オニヤンマのフィギュアが虫よけになるってほんと? 2週間かけて試してみた正直な感想
【元気すぎ】ボブ・ディランさん(78歳)、とんでもないスケジュールで来日決定! 大学生バイト並みにシフトを詰め込みライブハウス降臨へ
地下アイドル「仮面女子」が快挙達成! 名だたる有名アーティストを抑えてオリコンシングルランキング1位を獲得
ミュージシャン歴20年で初めて確定申告してみた結果 → 超簡単に終わった理由
【実話】ライブハウスで「米津玄師」と対バンした話
【業界の謎】クリス・ハートさんの作詞家オーディションで最終選考に残った男が「不思議に思ったこと」
【疑問】アイドルはなぜ「青海駅」と「青梅駅」を間違えるのか? イベント遅刻を防ぐために提案したいたった1つのこと
自分で作った曲をアイドルに歌わせてみた
「アイドル刺傷事件」と近年増え続けるファンの凶行について地下アイドル事情通に意見を聞いてみた
チバユウスケが遺した名曲5選 / ミッシェルがキッカケでバンドを始めた私が思うこと
【衝撃】バンドメンバー、新聞に載ってしまう / 知人男性「そんなことするヤツじゃなかったんですけどね……」
【インタビュー】台湾の国民的バンド「Mayday」に直接インタビュー! 中華圏で絶大な人気なのにあえて “日本で0から挑戦” する理由を聞いてみた