ジャンボ! ケニアの首都ナイロビでタクシー運転手をやりつつ、ロケットニュース24の記者もやってるチャオスです。妻は1人、娘は2人。親子4人、こうして無事に暮らしていけているのは、この連載のおかげです。
まずは言わせてほしい。日本の読者の皆様、いつも読んでくれて、さらに質問も送ってくれてありがとうございます。
そして自分とゴー(羽鳥)に言わせてほしい。カンバ通信、連載通算300回、おめでとうございます!
あっという間の300回。ということで今回は、これまで300本もの記事を書いてきたオレが、特に印象に残っている3本の記事を紹介したい。
・1本目:ケニアの幽霊「ナクルの赤い女」
これはけっこう前に書いた記事になるけど、なぜかとても印象に残っている。ナクル近辺を車で通った時の思い出と共に、深く記憶に刻まれているんだ。
ケニア人も心霊スポットは大好きで。怖いもの見たさで、わざわざナイロビから200キロも離れたナクルまでドライブに行ったりする人もいたりしてね。
でね、記事にある通りの心霊現象も怖いけど、お化けうんぬんではなく、「心霊スポット」って危険なのよ。何が危ないのかというと、みんな、お化け見たさに “超ゆっくり走るから” なのね。これが本当に危ない!
最も危険なのは「キコペイ(kikopay)」と「サルガール(salgaal)」ってポイント。もしも心霊スポットってことを知らないドライバーが、猛スピードで走っていたら、必ず大事故になるくらい。
なので日本のみなさんも、道路上の心霊スポットに行く際は、本当に要注意。そういうことで事故ったりするのも、もしかしたら “たたり” みたいなものなのかもしれないし……。
・2本目:ケニアのデート事情
これは、なんか、昔を思い出したりしたことが記憶に残っているんだよね。記事でも書いたかもしれないけれど、ケニア人カップルのデートの仕方は、本当にさまざま。人による。収入によっても違うしね。
たとえばお金持ちなら、ケンタッキーフライドチキンに行くのが定番だろうね。そして自分たちの話をして楽しむ。リッチカップルの定番だ。
でも中流であるオレタチの場合は、KFCなんて行けないからね。道路や木陰で立ち止まって。そして会話をして。でも、それが楽しかったんだよね。つらいこともあったけど、今こうして幸せにいられることに感謝だよ。
・3本目:ケニアのカルト教団が起こした大量虐殺事件
これは日本のみなさんには遠い話かもしれないけれど、ケニア人にとっては本当にショッキングな出来事で。なぜって、ケニアには本当に多くの教会があるから。それらほとんどは正当なビジネスをしているけれども。
でも中には悪魔のような説教者もいて。「お金を与えれば与えるほど祝福が得られる」とか「病気の時は病院ではなく教会に来れば治る」とか。そして迷える人は死んでいく……みたいな。よくない。悪は根絶してほしい。
──以上3本が、この300回の間で特に印象に残った記事かな〜。みなさんはどうでしょう? 1人でも多くの人の記憶に残る記事が書けたらオレは嬉しい。
また、本当にいつも言うけど、質問をしてくれる人たち、ありがとう。彼らがオレに質問をしてくれるとオレの顔は笑顔になり、心の中で歌いたくなるくらい嬉しくなるんだ。
最後に。すべての読者と日本の人々にとても感謝しています。日本、ありがとう、本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。400回めざしてがんばります。クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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