5月28日は「ゴルフ記念日」だという。なんでも1927年(昭和2年)5月28日に、第1回日本オープンゴルフ選手権大会が開催されたことに由来しているらしい。ゴルフのさらなる発展を目的として1994年に制定されたそうだ。
ってことで今回は、ゴルフのさらなる発展のために、野球部出身ゴルファー最大の悩み「スライス」を直す練習方法を紹介したい。ゴルフ歴約15年の私はこれまでずーーっとドライバーのスライスに悩み続けていたのだが、この練習をしてたった1日で解決したでござる。
・スライスが直らない
その昔、職場の先輩から「野球部出身者はすぐにゴルフがうまくなる」と言われ、その言葉を信じて「打ちっぱなし(練習場)」に行ったのが全ての始まりだった。あの日は私にとっての「スライス記念日」……まさか15年もスライスに悩まされることになるとは。
スライスとは「ボールが右(利き手の方向)に曲がって、弧を描くように飛んでいく現象」のこと。真っ直ぐボールを飛ばしたいのに、グイーーンと大きく右に曲がってしまう。10球打ったら9球グイーンと曲がってしまうので、思い切って体を左に向けて打つと……
今度はなぜか信じられないほどボールが真っ直ぐ飛んでいく。それこそハンパじゃない飛距離を叩き出してしまうのだ。信じられない現象かもしれないが、スライスで悩む9割以上のゴルファーが体験する。「スライス七不思議」と言ってもいいかもしれない。
そんな鬼スライスのせいで、私のコースデビューは散々だった。広大な大自然に囲まれた景観の美しい鹿児島のゴルフ場で170以上のスコアを叩いてしまったのを覚えている……「ファー!」と叫び続けるキャディさんがぶっ倒れるんじゃないかと心配になるくらいだった。
それでも年に2〜3度のペースで続けていると少しはマシになるもので、スライスと付き合いながらゴルフを楽しめる(周りに迷惑をかけないレベル)ようにはなった。別にこのまま楽しめたらいいかな〜なんて思っていたのだが……
・絶対にやらかしてはいけないゴルフコンペ
数カ月前に「絶対にやらかしてはいけないゴルフコンペ」に誘われたため、いい機会だと思い本気でスライスを直すことを決意。スクールに通っても直らなかったスライスを克服すべく、同じく野球部出身の先輩に相談したところ……意外とあっさり直ってしまった。
ネット上ではプロの方が「クラブの握り方」「シャフト選び」「右膝の使い方」「イメージ」「ヒモを使った練習方法」など、様々なことを教えてくれている。私は素人なので専門的なことは分からないが、結果的にこの練習が1番ハマった。
・練習方法
もしかしたらスライスで悩む(とくに野球部出身者)ゴルファーの救いになるかもしれないと思い、先輩から教わった練習方法を紹介する。流れはたった2ステップで……
その1:ボールを打つ時に手首を返して、野球でいえばショートかサードに向かって軽くライナーを打つ。これをくり返す。
その2:慣れてきたら、今度は体の内側からスイングをするために、クラブを斜めに(ホームベースからセカンドに向けるイメージ)置く。クラブに沿うようにスイングをすると、いわゆる「インサイドアウト」の軌道になるそうだ。はじめは軽く打ち、慣れたら強く打つ。
──以上である。何度も言うように私は野球部出身のゴルフ素人なので、細かい説明や体の動かし方については分からない。とにかくこの練習だけで……とは言っても、体に覚えさせるまでに時間はかかったが、スライスは克服できた。
コース本番前も練習をして、ドライバーを打つ前にも、素振りではなく「その1」をして手首を返すタイミングを確認してから打つことで真っ直ぐ飛んでくれるようになった。
ただもしかしたら「手首を返す」という表現がゴルフ的に良くないことかもしれないので、単に “私にはハマった” という風に伝えておきたい。
というわけで、野球部に限らずスライスに悩むゴルファーの方がいたら試しに練習をしてみてほしい。誰かのためになれば幸いである。ああ、もっとゴルフが上手になりたい。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.