グリーン周りからのアプローチが苦手である。何の話かってゴルフの話だ。グリーン手前までは順調に来ているのに、アプローチで毎回「アーッ!」とやってしまう。もっとフワリとボールを浮かせて、ピタッとピンそばに止めたい……何かいい練習方法はないだろうか。

と思ったら! なんと自宅でゴルフのアプローチを練習できるセットを「サンコーレアモノショップ」で発見した。その名も『おうちアプローチ(5480円)』。ビミョーに怪しい気がしなくもないが、苦手なアプローチを克服するために買っちゃいました!

・けっこうデカいダンボールが届いた

家ゴルフといえば、パター練習もしくは『みんなのGOLF(ゲーム)』が限界だろう。もっと本格的な練習がしたいけど庭にゴルフネットを設置するのは大掛かり過ぎだし……そこで登場したのが、パターマットとゴルフネットの中間アイテム「おうちアプローチ」だと思われる。

ただ……同商品を扱っているのは、おもしろグッズやユニーク家電でおなじみのサンコー(THANKO)。すました顔でギャグ商品を売っているから期待半分、不安半分なのが正直なところ。そんなこんなで注文の約1週間後、けっこうデカい箱が自宅に届いた。


中に入っていたのは2つのバッグ。


丸バッグにはネット等が入っていて、長方形の方にはポールが数本。とくに難しい作業はなさそうだが、念のため説明書を見ながら組み立てていく。ざっくり流れを説明すると……


「スロープ」の両脇と裾にポールを差し込み


「ボールネット」をセットしたら


マジックテープで「ネット」に取り付ける。


ポールを組み立てたらもう……

完成だ。


サイズは幅400mm、高さ1140mm、奥行1420mmで、重量は約1.2キロ。4段階の高さのポケットを狙って打ち込む「ポケットクロス」をセットしたらアプローチ練習が可能。ポケットを外したボールは、スロープをコロコロ転がって戻ってくる仕組みだ。なかなか本格的である。


・練習してみた

それでは実際に練習してみるぞ。先に述べたように、私はアプローチが苦手なので窓を割ったりしないよう廊下でアプローチの練習をすることにした。グリーンマットは付いていないので玄関マットを使用することに。もちろんボールやクラブも自前のものを使う。


・アプローチのコツ

ちなみにアプローチは「振り子のイメージでリズム良くスイングすること」がポイントになるという。また手だけで打たずに、体主体でスイングし「手は常に体の正面にある」のが理想らしい。なるほど……というか、とうとう家の中でアプローチをする日が来たか。

もしかすると「廊下は窮屈じゃないですか?」と思うかもしれない。しかし、この環境に慣れておくと本番(コース)で心の余裕が生まれるのだ。求道者とはあえてストイックな道を選ぶ。ドラゴンボールで言えば、廊下は界王星(重力が地球の10倍)とほぼ同じだろう。


では打ち込みます。


スコンッ!


スコンッ!


スコンッッ!!


あれ? いい感じだ。なんかめっちゃ調子がいいんですけど。家を破壊しかねない環境でアプローチをするという緊張感がショットを慎重にさせるのかも。てか、この「慎重ながらも攻めのあるショット」こそがゴルフスイングの真髄なのかもしれない。


まさかいきなりゴルフの真髄にたどり着いてしまうとは……ギャグ商品だったらどうしようと不安を抱きながら購入した『おうちゴルフ』は、逆にとんでもないポテンシャルを秘めている商品だった。マジかよおい。サンコー恐ろし過ぎィィイイイイイイイイ!

というわけで、ゴルフの上達を飛躍的に早めたい方は試す価値がありそう。自宅に限らず実家や会社、上司の家などでプレイしてみてはいかがだろうか。ただし、家族や上司にブチギレられても当編集部では一切責任を持てないので、実践は自己責任でよろしくな!


参考リンク:サンコー「おうちアプローチ」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼コンパクトに収納できるのも良し