まずはアイアンから始めましょう。それができるようになったらドライバーって流れでいきます。ゴルフスクールの先生が初心者の私に対してそう言ってから、早いもので2ヶ月以上が経過した。時間は経ったし、練習も随分としてきた……のだが、いまだに私はアイアンの沼から抜け出せていない。

ていうか、むしろ抜け出すどころか深みにハマるばかり。手首の向きを意識したら腰が回転しないし、逆に腰とか他を気にしたら手首がダメになる。もうどうしたらいいのか分からなくなってきた……誰か助けて!

・アイアン矯正器具

ということでググってみたら今の時代は便利なもので、矯正器具がある上に自宅にまで届けてくれるから助かりそう。今回、Amazonでヒットしたのは「【アイアン精度アップ】TIGHT SWING タイトスイング ゴルフ 練習 バンド ゴルフ練習器具 すべり止め トレーニングメニュー 付き SEAVER GOLF」なる商品だ。

ざっくり言うと「アイアン精度向上トレーニングバンド」で肘の引けとオーバースイングの改善、それから体と腕の一体感あるスイングの習得が期待できるもよう。値段も999円と軽い気持ちで買えたし、これで上手くいけば安い買い物ってやつである。

ちなみにバンドの裏側はこんな感じで加工を施されているので滑りにくいようになっている。わりとガッチリ締めつけられるし、その効果に期待したい。


・実戦投入

それではさっそく実戦投入してみよう。装着方法は見ても分かるようにシンプルで穴に両腕を通し〜の……


肘よりも少し上でセットしたらOKなのだが……


私みたいなオッサンが装着すると、そこはかとなく変態感が出てしまっているのは気のせいだろうか。まぁ、ゴルフは紳士のスポーツだしな……って言うてる場合か!!


さて……


見た目はおいといて、気を取り直して打ってみよう。装着することで自然と脇の締まったアドレスになるとのことだが、まさしくそれを実感する。普段の私ならここまで脇が締まった状態でスイングすることはなかった。

そして打つ前の時点でも1つ大きなポイントに気づけたが、実際に打ってみても手応えあり。というのも……



アイアン沼にズブズブの私が……


間違いなく真っ直ぐ、それからボールが高く飛んでいるのを実感したのだ。これもギュッと脇が締まって打つことができているからなのだろうか。


そしてバンドはスイングしてズレることもなかったし、これがあればかなりの確率できちんと飛ばせそうな気がする。少しばかり窮屈さこそ感じるものの、初心者の私でも真っ直ぐ飛ぶようになったのである。脇を締める感覚を養いたい人なんかはピンポイントで刺さりそう。

ただ、今の暑い時期に使うと、人によってちょっとばかり肌が荒れてしまうかも。室内、もしくは服の上からも装着可能とのことなので、気温が落ち着いた頃に使うと気持ちよく使えると思われるから参考までに。


・二刀流

その後も装着して練習することしばし。たまにミスショットを挟みつつ打っていたところで思ったのが「手首がボール方向に自然と向いてくれたら助かる」ということ。そこで前回使ってみたミズノの「リストナビ」も併用してみたら、なんと……

スパコーン!!!!


出てしまった、ナイスショットが。しかし、フタを開けてみたらこれは矯正器具を使ったから打てたもの。外して何もない状態で打つといつもの私に戻ったし、何ならスクールの先生から「ヤバいクセがつきつつある」と言われてしまった……。もしかしたら矯正しすぎた!?

あくまで私の場合ではあるが、基礎がまだ染みついていない段階で矯正器具を使うのはデメリットもあったのかもしれない。ここにきて大変なことになってしまった私は心機一転。基礎の基礎に戻って感覚をつかみつつ、練習に励んでいくことにしたのだった。何はともあれ、早くアイアン卒業したいなァ……。

参考リンク:Amazon
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼ゴルフ歴12年の砂子間記者にも触ってもらったぞ「両腕がキュッと締められて、結構な力で矯正されている感じがしますね。腕の力を抜いても振れる一体感がありますし、コンパクトにキッチリ振れそう」

▼商品の裏面はこんな感じ

▼動画もあるぞ!