ルシファーって名前は多くの人が知ってると思う。地獄の支配者と言われていて、マンガとかアニメにもよく出てくる有名悪魔だ。そのルシファーの配下であり、世界中の富を管理する「地獄の宰相」と言われているのがルキフゲ・ロフォカレである。

で、このルキ氏を呼び出す方法が書かれているという魔術書が『大奥義書(グラン・グリモワール)』……ってWeblio国語辞典に書いてあった。またの名をサタンの福音書(or 赤龍)とも呼ばれるこの本は、一説によると「現存する中で最もヤバイ魔術書」とも言われている。そんなにヤバイのか。

・富欲しいな

でも、富欲しいな。石油王くらい欲しいな。遊びでSNKを買収し返したいな。私が今から石油王みたいになるためには、もう悪魔に頼るしかないだろう。ついでにギターもウマくしてもらいたい

しかし、オリジナルのグラン・グリモワールは現在、バチカン秘密文書館に保管されていて、一般には公開されていないってカラパイアに書いてあった。手に入れるまでは無理でも、なんとか中身を見る方法ないのかなー。と、思っていたところ……ほげえええええええ


Amazonで売ってるゥゥゥウウウ!!


・Amazonスゲエ

もちろん、オリジナルではないのだが、タイトルには確かに『Grand Grimoire, Or The Red Dragon』の文字。説明を読むと、2020年に発売された大奥義書の英語翻訳のようだ。

元はフランス語とかラテン語のはずだから見ても分かるわけがなかったし、むしろありがたい。レビューも461個ついていて、星4.6と異常に高評価である。ちなみに、2507円だ。

というわけで買ってみた。無料お届け日時指定便にも対応しており明日届くらしい。ワンクリックでグリモワールが明日届くとか、魔術師もビックリだ。Amazonスゲェェェエエエ!

・届いた

そして翌日、確かに届いた。佐川急便の兄ちゃんもまさか自分がグリモワールを運んでいるとは夢にも思うまい

正式名称は『The Complete Illustrated Grand Grimoire,or the Red Dragon Interlinear Edition』。パラパラめくってみると、その名の通り、イラストがふんだんに入っている。このイラストは、悪魔のイメージと紋章。オリジナルのものとパブリックドメインがあった。

また、実物のページの画像も挿しこまれているのが嬉しい。ほら、魔法陣とか言葉だけで言われてもよく分かんないからさ。で、そういった情報的なイントロダクションを経た後、141ページから『グラン・グリモワール』の本文が記載されていた。

・魔術師に親切な構成

ここでも嬉しいのは原文と英訳が併記されていること。なお、原文のテキストはフランス国立図書館が運営する電子図書館『ガリカ』のテキストに基づいているのだとか。どうせ原文は読めないのだが、こうしてくれることで少なくとも信頼度は上がる。ソースしっかりしてるなあって

魔術師に親切な構成と言えるこのグラン・グリモワール翻訳本。1つ問題があるとすれば、私が英語を苦手としていることだが、むしろ、グリモワールで勉強していきたい。なお、総ページ数は420ページである。というわけで、私がギターをうまくなっていたら悪魔の召喚に成功したと思っていただけると幸いだ。

参考リンク:Amazon
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ちなみに、今のギターの腕はこんなもんだ