ジャンボ! ケニアでタクシードライバーをしているチャオスです!! 今回もリクエストボックスに届いた質問に答えて行くよ〜っ♪
「嫁姑(よめしゅうとめ)のいざこざってありますか? コロナのロックダウンで奥様が、チャオスさんの実家にいましたが、仲は良いですか?
わたしは、同棲中の彼(49)が休みの度に母親と出掛けるのがモヤモヤします。彼母とわたしの仲は、微妙です……。」
──嫁姑問題か……。答えよう……(遠い目をしながら)。
ケニアには、奥さんと、夫の母親との間に、ベリービッグなプロブレム(非常に大きな問題)がある。そうか……日本もなのか……。
ケニアでは、だいたいこうだ。
まず男性(息子)が初めて結婚した時、母親は喜ぶ。
「わたしの息子が結婚したよ〜っ!」と、家族、親戚はもちろん、友達にまで電話して報告しまくる。
買い物とかで外に出ても、近所の友達に会ったり、仲の良い店の人に会ったりしたら「わたしの息子が結婚したよ〜っ!」と知らせまくる。
これが2〜3ヶ月続く。
その「ハッピー期間」が終わると、なぜか人が変わったように真顔になり、夫の母親(姑)は、奥さんに対する不満を言い始めるようになる。
たとえば。
奥さんが料理や洗濯をしている時。
「なんだいこの(まずそうな)料理は」
「ちゃんと洗濯物が洗えてないねぇ」
「(料理の量に対して)これっぽっちしか食べさせてあげないのかい」
……とか。さらにだな。
「(妻に対して)あんたは、ほんっとに、よく食べる人だねぇ」
……ってね。つまり「仕事は半人前なのに、食べる量だけは一人前だねぇ」っていうイヤミというか。そんな感じらしいんだ。
まだ奥さんは、そんなに料理が上手じゃないよね。お母さんに比べたら。しょうがないじゃん。
でも、まあ、お母さんは、そう言っちゃうのが常(つね)みたいでね。ケニアでは。
いずれにしても、ここまで関係がこじれたら、離れたほうがいいわな。離れたほうがいい。ウン。
というのも、質問にもあったけど、ロックダウン中、郊外マチャコスの街にあるウチの実家に妻と娘を残して、俺はナイロビに戻っていたんだよね。
その時にいろいろあったらしくて……(遠い目)。
ちょっと話が脱線したけど、ここまで嫁と姑の関係がこじれたら、夫が間に入って話し合わなければならない。というか、話し合った。
解決方法は「離す」しかないんだけども、いちおう話し合った。そんで、結論的には、母を実家に残して、妻と娘をナイロビに連れて帰った。
いろいろあったんだ、オレにも。
いずれにしても、解決方法としては「別に住む」だろうな。もしも、夫の母親と一緒に住んでたとしたら、妻と一緒に住むための小さな家を建てるとか。
アパート(マンション)を借りるとか。ようするに金(カネ)だよな。金がないと解決できないよな。
その点、ちょうどウチ、嫁姑問題がヤベ〜ことになってるな……みたいな時にロケットニュースの連載が始まったから、本当に助かったんだよ。
カンバ通信がなかったら、たぶん離婚してたよ。これ本当。
でもね、いまは非常に良い関係になっているよ。だいたい2ヶ月ごとに、妻と娘を連れて実家に行くようにしているのね。
たくさん買い物をして。食べ物とか、日用品とか、スーパーでたくさん買って、それを持って行くっていう名目でオレの母親に会いに行くわけ。
そしたらものすごい喜んでさ。オレの奥さんに対する反応も、だいぶ柔らかいものになってさ。距離感なんだな〜って思うよ。距離感。クルマの運転も距離感。クワヘリ!
執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼オレの奥さん。キレイだろ。
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