
群馬県内でトップクラスの人気を誇るラーメン屋「らーめん芝浜(桐生市)」。ここでは日本初の “らーめん懐石” という一風変わったメニューがあるようだ。どうやらラーメン(3品)をコース料理形式で提供しているらしく……
「まぜそば」や「つけめん」、「らーめん」をそれぞれ順番に楽しめると評判の模様。どれも1度食べたら忘れられないくらいヤバウマとのことなので、らーめん懐石こと『小麦三昧(こむぎざんまい)』の凄さを体験してみることにした。
・毎日行列のできるラーメン屋「らーめん芝浜」
『小麦三昧』は午前10時から午後1時までの時間限定メニュー(麺が売り切れ次第終了)。開始時刻ちょい過ぎ(平日)に来店したのだが、すでに店内は満席状態。外には待機列ができていた。並び方の案内看板やベンチなどが設置されていることからも人気のほどがうかがえる。
しばらく並んでいるとスタッフが注文を取りに現れたので、お目当ての『小麦三昧(税込1400円)』をオーダー。ついでに、常連客がよく頼むという『日替わりスムージー(税込500円)』も注文。ラーメン屋なのにスムージーも人気とは、なかなか興味深い。
満足気に退店していくお客さんたちを横目に、ひたすら待つこと約20分……ついに入店することができた。のれんをくぐると厨房から気持ちのいい「いらっしゃいませ!」の挨拶が響き渡る。
カウンター席に着いた瞬間ホカホカのおしぼりが差し出されて気分は上々。店内はマジで激混みだが、ひとりひとり丁寧に接客してくれる感じが実にすばらしい。すぐさま箸置きなども加わり、らーめん懐石がいよいよ開始される模様。
・はじめに「まぜそば」
まず運ばれてきたのは「まぜそば」。汁なし麺の上に刻みネギ、ほぐしチャーシューなどがキレイに盛りつけられている。創作パスタっぽい見た目でオシャレ。
かき混ぜてみると麺の下に濃厚な醤油ダレが隠れていた。かつお節のいい香りがふわっと漂ってくる。麺は硬めでザクザクとした食感が心地いい。刻みネギのシャキシャキ感も合わさって最高。この時点で残り2品への期待値が爆上がり。あっという間に1品目を食べ終えてしまった。
・つづいて「つけめん」
つぎに運ばれてきたのは「つけめん」。ツヤツヤと黄金色に輝く中太麺が美しい……。となりの蕎麦猪口(そばちょこ)には少量のつけ汁と大根おろしが入っている。つけ汁は「まぜそば」のときと同じ醤油ダレっぽいが、思っていたより量が少なくてビックリ。ふと、手元の “お品書き” に目をやると……
麺の先っぽに少しだけ汁をつけて食べるのがオススメと書いてある。……なるほど、あくまで麺が主役ってわけか。たしかに麺の量は1品目より多め……よほど自信があるとみた。この2品目が『小麦三昧』の “目玉” に違いない。さっそくいただくとしよう。
これは……ウマいの一言に尽きる。麺の超絶モチモチ食感がハンパない。みずみずしくツルッとした喉ごしもヤミツキになりそうだ。そして、ほのかに香る麺の甘さとピリ辛おろし醤油が絶妙なハーモニーを奏でているぞ。箸が止まらず2品目もペロリと平らげてしまった。
・さいごに「らーめん(塩)」
ラストに運ばれてきたのは「らーめん」。この3品目だけ「塩味」と「醤油味」から選択可能(注文時)だったので、今回は前者を頼んでおいた。小さめのサイズではあるが、具材が盛りだくさんでかなり嬉しい。海苔と刻みネギ、そして……
ぶ厚いメンマや鶏肉、チャーシューなどが入っていてゴージャス。それでは冷めないうちにスープから味わってみるとしよう。
鶏ガラや昆布のダシを合わせたスープがこれまた絶品。さっぱりとした優しい口当たりだ。麺を噛んだ瞬間、小麦の芳醇な甘みが口いっぱいに広がる……文句なしにおいしい。
夢中になりすぎて気づいたらどんぶりが空っぽになっていた。できることならおかわりしたいところだが、この3品目をもって『小麦三昧』は終了〜。めちゃくちゃ楽しくラーメンを味わうことができて感動……これで1400円はお得すぎる!
あらかじめ注文しておいた『日替わりスムージー』は帰りがけに手渡された。キウイやバナナなどをミキサーにかけたフルーティーなドリンク。甘酸っぱくて食後のお口直しにピッタリ。キンキンに冷えていてなかなかウマいぞ。
おやおや、筆者の顔っぽいイラストがカップに描かれているじゃないか。わざわざペンで手描きとは……なるほど、これはまたお店に行きたくなるわけだ。なんとも嬉しい心づかいである。
早朝7時からのラーメンメニューもかなり評判らしいので、次回は早起きして “朝ラー” を楽しんでみようと思う。読者のみなさんも群馬県桐生市を訪れる機会があったら、ぜひ「らーめん芝浜」へ足を運んでみてはいかがだろうか。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 らーめん芝浜
住所 群馬県桐生市相生町1-303-1
時間 7:00〜13:00(麺が売り切れ次第終了)
休日 水曜日 / 第2火曜日 / 第4火曜日・木曜日
執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
古沢崇道











本場の豚骨ラーメン以外は認めない! と豪語する九州人に「幸楽苑」のラーメンを食べさせてみた結果
【北海道ラーメン探訪】小樽で醤油ラーメンと言えばココ! 「らーめん初代」でダシ香るスープ&超熟成麺を堪能せよ!!
【北海道ラーメン探訪】トロットロ超濃厚スープが衝撃的ウマさ!! 札幌『らーめん佳(よし)』
【北海道ラーメン探訪】コク深い濃厚みそ&極太平打ち麺の「みそつけめん」がたまらない! 行列必至の人気店『麺屋 高橋』札幌
ラーメン不毛の地「上野」にまさかの行列店が誕生!『鴨 to 葱』が聖地になる予感しかしない
40代になって「子供の頃にやっていたクリスマス会」を職場で再現してみた / 大人9人が昔食べてたお菓子を持って集まったら…
ボンボンドロップシールって本当に子どもに人気なの? 姪っ子にプレゼントしてみた結果…
【実録】PRを依頼された動画のスゴさがまったく分からない → 展示会ブースで「これ何がスゴイの?」と聞いたらヤバイ空気になった
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1847話目「忘年会⑬」
デニーズ史上最高に売れた飯田商店監修の「味噌ラーメン」が復活したので食べに行ってみた → こんなハズじゃなかった
【美濃焼】おうちカフェ食器10点入り3980円の福袋が大正解! ただ、ひとつだけ不満な点もあった…
【4コマ】魔王軍はホワイト企業 1840話目「忘年会⑥」
予算5000円の「ぼっち忘年会」をイオンモールで決行した結果 → 危うく500円で終了しかけて焦った
【家焼肉】プロの料理人は言った。「そんなの業スーでザブトンですよ」と。〜ぼっち忘年会最強プラン決定戦〜
【抽選結果】マックの福袋2026に編集部16人で応募してみた → 衝撃の結果に感じた「マクドナルドの一歩」
【本日発売】「ローソンの福袋」(2160円)があまりにパンパンに詰まってて、持って帰るのちょっと恥ずい
中国「渡航自粛要請」から2週間が経った京都市内「祇園」「清水寺」「錦市場」の様子を見に行ってみた
中国の「渡航自粛勧告」から2週間、現在の「奈良公園」で目の当たりにした意外な光景
【納得】ガストの「ジョブチューンで唯一不合格だった」メニューを食べてみた → 不合格にする気持ちがわかった
中国「渡航自粛勧告」から1週間経った、東京・浅草を見に行ってみた
【検証】10年間ほぼ毎日飲んでる「コーヒー」を1週間断ってみたらこうだった
【は?】楽天で見つけた「在庫処分セール半額おせち」を買ってみた結果 → 届いた数日後にブチギレかけた
【雑草対策】カインズで598円「撒くだけで防草できる人工砂」の効果がヤバ過ぎた / お財布にも環境にも優しい超画期的アイテム
【検証】「スタバはどのサイズを頼んでも量は一緒」という動画が出回る → 実際に試してみた
【事故】楽天で買った『訳ありB級フルーツ福袋』を開封した翌日、妻から信じられないLINEが来た「メロンが…」
【潜入】ラーメンオタクの終着駅「らーめん森や。」へ行ったら未体験のウマさに出会った! 店主に聞いた2種類の “おいしい” とは / ラーメン屋が推すラーメン屋(4)
チャーシューが丼からあふれて垂れる「大判ちゃーしゅーめん」が、全てのラーメンファンに送る “革新的名作” だった / 渋谷区幡ヶ谷『らーめん たけ虎』
【北海道グルメ】「えび塩つけ麺」からの「えびふりかけご飯」までの “海老無双” にどっぷり浸れ! 札幌・美園『春一家三代目 麺宿』
【バカすぎ】あまりにも「バカ野郎」だらけのラーメン屋を利用したら…罵倒が止まらなかった
これぞ「博多っ子がとんこつラーメンから浮気する時代」を痛感できるウマさ! 博多魚系醤油らーめんの元祖といえばココ / 福岡県天神『中華そば 郷家』
【気になるお店】石川県のソウルフード! 県民が「他にウマイものはあるが、なぜか食べたくなる」という『8番らーめん』とは何か? 実際に食べてみた!!
ラーメンのチャーシューで芸術は作れる! 麺が見えなくなるまで盛った一杯はすべてにおいて抜かりなし / 太宰府市『水城らあ麺』
【北海道ラーメン探訪】無化調の「淡麗中華そば」が話題沸騰中! 札幌『すすり』は和え玉も激ウマな人気店
【北海道ラーメン探訪】あっさり系味噌ラーメンは地元民がリピートするウマさ! 超やわらか「軟骨チャーシュー」も絶品!! 恵庭市『らーめん こうち』
日本で一番広い村「十津川」にある『唯一のラーメン屋』に行ってみた / 奈良県「輝−TERU−」
くら寿司の糖質オフシリーズを「シャリ食べる派」が食べてみた結果 →「麺なしラーメン」はアリ! 超アリ!!