エンナァジイイイィィィッッ! みんなエナってるか? 久しぶりだな。エナジードリンクをこよなく愛する男、エナジーマンだ!! いきなりだが俺は今、怒りに震えている。こんな屈辱は生まれて初めてかもしれん。ふざけんなよマジで……!

先日のこと。SNSで「カフェイン」というワードがバズっていたのだが、てことは話題になったのはエナジードリンクだと思うだろ? それが違うのだ。『ボス カフェイン』という缶コーヒーBOSSの新商品だったのである。いや何でだよ! カフェインといったらエナドリだろうが!!

エナジーマンである俺としては大変面白くない状況なので、本件に関してはエナジーシカトを決め込むつもりだったが……

・ふと横を見ると……

ちょっと待て、サンプル品が届いてるじゃねーか! 誰だこんなもんを送ってきやがったバカ者は!! ケンカ売ってんのかコラァァァァアアア!


2023年3月28日に発売された新商品『ボス カフェイン ホワイトカフェ』『ボス カフェイン キャラメルカフェ』(それぞれ税抜130円)。ネットで話題を呼んでいる缶コーヒーBOSSの最新作だ。シンプルかつスタイリッシュなパッケージが目を引くが……

よくよく見ると……エ、エナッ!? カフェイン200mg……だと? ただならぬ気配を感じ取った俺は、不本意ながら缶コーヒー相手にエナジーサーチを繰り出すことに決めた。

※説明しよう! エナジーサーチとは、エナジーマンが缶の成分表示をただ眺めることである!!

・サーチ結果

エナエナ(ふむふむ)。1本245g当たりのカフェイン量は200mgと書いてあるな。これは100ml当たりに換算すると、どれくらいの量なんだろうか? 計算してみたところ……ほ、ほんげェェェェェエエエエエ! 約81.6mgーーーーーー!! 多すぎィィィィィィイイイイ!


待て待て、いったん冷静になるぞ。レッドブル100ml当たりのカフェイン量は32mgだ。


モンスターエナジー100ml当たりのカフェイン量は40mgである。エナエナ(ふむふむ)。


で、『ボス カフェイン』100ml当たりのカフェイン量は……なるほど、約81.6mg。


ほんげェェェェェエエエエエ! やっぱ多すぎだろォォォォォォォオオオオ!!

俺が知る限り、国内の現役最強はドラッグストア「クリエイトエス・ディー」が叩き出した80mgである(マツキヨが去年出した『エクストロング シャキーン』は100ml当たり100mgという化物だったが、手に負えなかったのかすでに販売終了)。

つまり『ボス カフェイン』は今回、100ml当たりのカフェイン配合量において、数多のエナジードリンクを押しのけトップに躍り出たことになるのだ。たかが缶コーヒーにエナドリの歴史が敗北を喫すとは……。これを屈辱と呼ばずに何と呼ぶのか?

まったくもって納得いかないが、とりあえず『ボス カフェイン』を試飲してみることに。



・エナジーテイスティング

さぞ苦かろうと思いきや、これが『ホワイトカフェ』『キャラメルカフェ』共に普通に甘い。普通に飲みやすい。カフェインの存在をまるで感じない。なんというか、ごくごく一般的な缶コーヒーの味なのである。

あまりにスルスル入っていくので、俺も調子に乗ってホワイト、キャラメル、ホワイト、キャラメルと交互に飲み進めたのだが、しばらくすると異変が起きた。もう少し分かりやすく書くと、バチバチにガンギマってきた。んぉほォォォォオオオオ!! こいつぁ激しく回ってますわよぉ~~~~~!!

・Fly High

あんなにスイートな味わいだったのに、突如として狂暴化するとかグレムリンかお前は。サンガリアの『ミラクルエナジーV』(100ml当たり64mg)を常飲しているせいか、最近は普通のエナドリだとあまり効かなくなってしまった俺だが、久々に “ヤニクラ” ならぬ “エナクラ” を味わったぜ……。

しかしこうなると、缶に描かれたおっさんまで何やらキマっているように見えてくるな。「おいしくカフェイン」というフレーズに狂気じみた何かを感じないこともない。ていうか、よく考えたら『ボス カフェイン』ってネーミング直球すぎるだろ! 他になんかなかったんか!!

一見すると普通の缶コーヒーだが、その正体はカフェインを胸いっぱいに詰め込んだ特級呪物の如き劇薬飲料だった。まさにBOSS。コアなエナドリユーザーでも飛ぶこと必至なので、カフェインが苦手な人はくれぐれもご注意いただきたい。それではまた会おう。エンナァジイイイィィィッッ!

参考リンク:サントリー「ボス カフェイン」
執筆:エナジーマン(あひるねこ)
Photo:RocketNews24.

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