普段出かける機会の多い私(佐藤)は、いつでもどこでもキョロキョロしている。何か面白そうなものはないかな? と、探しまわっているのである。あまりにも挙動が怪しいため、頻繁に職務質問を受けるのだが……。

そんな私は東京駅で変な自販機に遭遇した。遠くからでも目に着くド派手な自販機だ。実はコレ、東京駅には1台しか置いていない “とちおとめすぎる” 激レアな販売機だった。

・いちごオンリー

この自販機に目を奪われたのは私だけではなかった。通りがかるほとんどの人が注視し、ある人は二度見して、ある人は立ち止まる。また別の人はスマホを撮り出してパシャリと写真撮影。それぐらい人目を引いている。全体ピンクで目立つからねえ。


そういえば、3年前に編集部の中澤も変わった自販機を紹介していたっけなあ。そのマシンはりんごジュースオンリー。4種のドリンクが全部りんごジュースという特殊なものだった。


たしかにりんごジュースオンリーも珍しい。だが、こっちはいちごジュースオンリー、しかも1種類だけと来ている。使用品種は栃木の「とちおとめ苺」だ。


近づいてみると、なんか怖え……。「苺」の無言の圧みたいなものを感じる。『貴様に選ぶ権利はない』とでも言われている気分だ。


よし買うぞ。ど~れ~に~し~よ~う~か~な♪


…………決めかねて、結局1番右端のモノを選んだ。どれを買っても一緒なんだから、堂々と真ん中を選べばいいのに、こんな時に好んで端っこを選んでしまう私は小心者だ。そして基本的に根は暗い、端っこが好きだ。


1本200円、まだジュースが110円で買えていた頃なら高級品の部類だったろうけど、近頃はペットボトルのコーヒーでも170円なんてのが出てきているので、200円でもそれほど高いと思わなくなった。怖い世の中だ、そして人間の感覚の頼りなさが悲しい。いや人間ではなく、私の頼りなさだな、うん。


・食品ロスの削減に貢献

持ち帰ったので、飲んでみるとしようか。


この商品の名称は「20%いちご果汁入り飲料」、原材料には栃木県産のブランドいちご「とちおとめ」が使用されている。フタを開けると、甘酸っぱい香りが広がる。いいね、春って感じ!


グラスに注ぎ入れて飲むと、甘味の中にさわやかな酸味があって、意外と後味はさっぱりしている。私は日頃、果物系ジュースは甘すぎて飲まないのだが、これなら好んで飲める気がする。ゴクゴクイケちゃうぞ!


あいにくこの自販機は東京駅と宇都宮駅にそれぞれ1台ずつしかない。東京駅に設置されている場所は、丸の内地下改札外・南口バス乗り場階段横である。

ちなみにこれはJA全農のブランド「ニッポンエール」と、JR東日本のオリジナル飲料ブランド「アキュアメイド」のWブランド商品である。生果用としては流通できない加工用のいちごを使用することで、食品ロスの削減にも貢献しているそうだ。

見つけにくい場所にあるけど、設置場所に行けば必ず目に留まるほどインパクトがあるので、東京駅で探し出してくれよな!


参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]