原材料費の高騰と円安の影響で、物価うなぎ上り! ありとあらゆるものが高くなってる~! 「物価の優等生」と言われる卵でさえも、鳥インフルエンザの影響によって値上がりが続き、品薄状態に。それによってマクドナルドは「てりたま」に代わって「チーズチーズてりやきマックバーガー」を一部店舗で導入している。

卵を大量に使う飲食店は危機的状況にあるのではないだろうか? たとえばオムライス専門店の「ポムの樹」は、卵なくして営業できないはず。ヤバいんじゃないの? そう思い、お店に行ってみると……。たしかに影響はあるけど、ほぼ通常通りだった。なぜなら……。

・卵不足の影響は?

ポムの樹は2023年2月28日の段階で、公式Twitterで「深刻な卵不足の状況につきまして」としてオンラインショップでの商品の取り扱いを休止すると発表している。


それと合わせて、店頭では……。


「深刻な卵不足の状況により、当面の間、オムライスのLサイズの販売を休止させていただきます」


やはり影響は避けられなかったようだ。でも、そこまで深刻ではない気がする。というのは、Lサイズを頼む人は多くないはず。だって、Lサイズはご飯お茶碗5.5杯、卵6個を使うデカ盛りだからね


このサイズがあるから「オムライスの二郎」と言われる訳だけど、頼む人はあまりいないと思うんだよ。店の客層の大半が女性だから、SSサイズかSサイズで十分。Lサイズがなくなって困る人はあまりいないんじゃないかなあ。

そういう私(佐藤)も加齢とともに食が細ってSサイズで十分な身体になっている。この日も入店前からSサイズを食う気満々だった


・4年ぶりに利用

そういえば、2019年に初めてポムの樹を訪ねたんだったな。Lサイズのデカさにも驚いたけど、そのほかいろいろな衝撃を受けた。その時にメニューを見てまず驚いたのが、品数の多さだ。当時レギュラーオムライスは42種類もあった。現在は少し減って33種類になっている。それでも十分、バリエーション豊富だ。


卓上に電子端末が設置されたのも、以前と異なる点のひとつだな。


卓上といえば当時「オムライス小説」(リーフレット)ってのが各テーブルに置いてあったけど、なくなってる。まあ、なくても良いものかもしれないけど、ちょっと読みたかったので残念……。


・みそスープは変更なし

そんで注文したのはスープオムライスだ。オムライスをスープにぶち込むとは斬新。でもそれって中華のアレみたいんだよね。実際どんなものか知りたくて頼んでしまった。


先に一緒に注文しておいたミニサラダが来た(税込198円)。それとサービスのみそスープ


スープちっさい! 4年前もこのサイズだったから、これは以前と比べて変更なし。デミタスカップのエスプレッソかよ……。


・スープオムライスってつまり……

みそスープをチビチビすすってたら来た! 「和風とろろスープオムライス」(税込1188円)。ほらやっぱりコレって……


天津飯じゃん!!


味付けが和風だから中華ではないけど、料理を構成するスープ・ご飯・卵は完全に天津飯と一緒だ。もういっそのこと、メニューに天津飯を加えるべきだ。その気になればすぐメニューに組み込めると思うんだよね。


和風の味付けでありながら、中のご飯はバターライス。意外と和出汁とバターライスって合うんだね。悪くないです。


ということで、卵不足は大変だけどポムの樹はほとんど平常運転でした。いずれにしても、早く状況が改善して、飲食店の皆さんが不安なく仕事をできるようになること願っている。


・今回訪問した店舗の情報

店名 ポムの樹 渋谷スペイン坂店
住所 東京都渋谷区宇田川町13-7 子安ビル 2F
時間 11:30~22:00(L.O.21:30) 土日祝11:00~22:30(L.O.22:00)
定休日 不定休

参考リンク:ポムの樹
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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