旅行先で美味しい店を探したい!

Googleマップやレビューサイトなどを見ればいいのかもしれないけど、できればもっと運命的な出会いをしたいと思っちゃうのは 筆者のワガママだろうか?

そんな悩みを解決してくれるのが、「タクシー運転手のおすすめを聞く」企画。今回は愛知県 東岡崎駅前に停まっていたタクシーで聞いてみたところ、まさかの即答で最高なお店を紹介してくれた!!

・オムライスの名店!?

普段はバイクで旅行へ出かけることが多い筆者にとって、タクシーを利用する機会はあまりない。乗るだけでもおっかなびっくりなのに「美味しいお店はありますか?」なんて質問、答えてもらえるのだろうか?

ドッキンドッキンと高鳴る心臓を押さえながら話を切り出した筆者。その様子をミラー越しにチラッと見た運転手さんは、わずか1秒ほどで即答した。

運転手「それなら『さん太』だな」

──“さんた” ですか?

運転手「そうよ、洋食系かな。オムライスが美味しいんだ」

──えっ? オムライスですか!?


愛知県といえば、喫茶店や味噌煮込みのイメージがある。まったく想定外のジャンルで思わず聞き返したが、運転手さん曰く『さん太』は地元住民から愛される行列のできるオムライス屋さんらしい。


運転手「チーズ入りが人気だけど、ノーマルでも十分旨いよ」

──なるほど。では、そこでお願いします!


・岡崎の飲食店事情

駅を出発して南側に走り始めたタクシー。15分ほどをかけて移動する間、岡崎市で生まれ育ったという運転手さんから 地元の飲食店事情を聞くことにした。


運転手「そうねぇ……自分はあんまり好きな店、ないなぁ」

──えぇっ!? 岡崎は地元なんですよね?

運転手「そうだけど、最近はね。昔は気に入ってる定食屋があったけど、跡継ぎがいなくってみんな閉店しちゃったんだよね」


窓の外の岡崎市の町並みは賑わっている。

人口流出とは無縁な街に見えるのだが、それでも人はビッグになる夢を掴むため、さらなる都会を目指して出ていってしまうものなのかもしれない。

特にイオンモールの横を通過する時に「この辺もずいぶん変わったよね」と話す運転手さんの後姿は寂しそうで、地元を出て暮らしている筆者としては、なんだか世知辛く申し訳ない気持ちになったのであった。


・パッカーン! なオムライス

タクシーは住宅街の中に入り、間もなくさん太に到着した。

一見すると普通の家っぽい外観だが、駐車場にたくさん停まったお客さんの車がレストランであることを物語っている。


普段は行列を嫌い、待ち時間が発生しそうと判断したら別の店を検討してしまう筆者。

待ち時間が約50分と聞き「ヒッ」と声が漏れそうになったが、メニューの写真が美味しそうなので頑張ってみることにした。(ちなみに、実際には20分ほどで席へ案内してもらいました)

注文したのは、目玉商品である『ぱっかーんオムライス』。サラダ、さつコロ(さつまいものコロッケ)、デザート、ドリンク付きで税込2400円。

第一印象では正直ちょっと高いかな? と感じたのだが……


出てきたオムライスを見て納得した。

焦げ目ひとつないツルツル・まるまるとしたフォルムは、まるでアザラシのよう。思わず「可愛い~!」と声をあげてしまうほどに完成度が高いじゃないか!


そして、“ぱっかーん” オムライスはここからが本番。

ナイフを持った店員さんが「それではいきますね」という声とともにオムライスを……

ぱっかーん!!!!


アイドルが一瞬で衣装チェンジするみたいに、シンデレラが魔法にかかるみたいに、一瞬でオムライスがフォルムチェンジしてトロトロとご飯に覆いかぶさった。


卵の周りにソースをかければ……


完成です!


・最高過ぎた

ぱっかーん! の興奮が落ち着いて改めて見てみると、いや、マジで卵がトロットロ過ぎる。人間が作ったオムライスとはとても思えないほどだ。


液体と固体のちょうど真ん中、フルッとした質感といったらよいだろうか。

半熟卵って極めたら芸術になるんだな。思わず「フムム」とうなってしまったが、飲食店に来て心の底から感心することがあるなんて思ってもいなかった。


もちろん一口食べれば……

うっめぇ!


なんて美味しいんだ……! 柔らかい卵が舌の上でトロンとほぐれて覆いかぶさってくる。

オムライスなのにスイーツに近いというべきだろうか。アイスクリームを連想しちゃうほどに滑らかな食感なのだ。味自体はシンプルな卵だと思うんだけど、食感でここまで印象が変わるものなのか!


卵に気を取られがちだがソースも素晴らしい。

アッサリしながらも肉の旨味がしっかりと滲み出し、酸味の少ないまろやかさが感じられる。まるで飲み物のようにスプーンが進むのだ。


自家製ケチャップを使っているというライスも絶妙。

パラッとした食感で甘みが強く、卵とソースをどんどん絡め取っていく。マジでうっっめぇ!!!!


手が止まることなくパクパク食べ進み、あんなにたくさんあったオムライスを一瞬で食べ尽くしてしまった。

あぁ、納得の人気店。まさにオムライス革命であった。

駅からそれなりに距離があるため、地元の方は車で、旅行の方はレンタカーかタクシーでの訪問がマストだ。ありがとう、マジで美味しかったです!


・今回訪問したお店

店名:レストランさん太
住所:愛知県岡崎市羽根町鰻池112ー3
時間:【ランチ】水~日・祝日11:00~15:30(L.O.15:00) 【ディナー】土・日・祝日17:30~21:00(L.O.20:30)
定休日:月、火

参考リンク:とろ~り卵のオムライス さん太
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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▼東岡崎駅の北側にある駅ビル(?)はかなり古い。失礼ながら、一見すると廃墟かと思うほど。

▼と思ったら、現役で使われているのは1階のみ。2階より上は進入禁止なので、ある意味では廃墟なのかもしれない。

▼南側から駅を見るとピカピカ。工事中の場所も多く、先ほどのビルも含めて再開発を進めているところらしい。

▼岡崎市は人気YouTuber 東海オンエアの活動拠点なのだそうで、駅の周りには20代ぐらいの若者たちがたくさん観光に訪れていた。

▼また、岡崎といえば徳川家康の故郷でもある。いたる所で家康フィーバーを感じるね。

▼さん太の看板にはダンディなオジサンが3人。

▼卵に下に丸ごとカマンベールが乗っているという『カマンベールぱっかーんオムライス』はセットで税込3100円。かなりボリューミーだと思うので、胃に自信がある方はトライして欲しい。

▼セットのサラダ、さつコロ、ドリンク。

▼さつコロが思っていた以上に美味しい! さつまいもとチーズが混ざっていて、優しい自然な甘さと絶妙な塩っけがたまらない。ひとつといわず3,4個ぐらい食べたくなるな。

▼デザートまで食べてすっかりお腹いっぱい。

▼カゴメ主催の『オムライススタジアム2023』にて、さん太は全国ベスト3(!)に進出中。2023年5月13日にABEMAで放送予定の決勝戦に出場するんですって!

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