SEGAの人気ゲームシリーズ「龍が如く」。2005年に1作目が発売されて以来、18年もの歳月を経た今もなお、日本はもとより海外でも高い人気を誇っている。作品名は知っているけど、やったことがないという人も多いはず。昨年まで私(佐藤)もそのうちの1人だった。
が! 昨年夏からコツコツと1作ずつプレイを続け、ようやく最新タイトルの「龍が如く維新! 極」に追いついた! そこでこれから始めたい人にオススメのタイトルを紹介したい。それはズバリ、最新の「維新! 極」である!!
・龍が如くとは
改めて龍が如くについて説明すると、「桐生一馬」と彼を取り巻く人々の物語だ。ヤクザ者の桐生が、歌舞伎町がモデルになった街「神室町(かむろちょう)」を舞台に、出会いと別れを繰り返して生き抜いていく。そんな話だ。かなり大ざっぱにいえば……。
本編の魅力的なストーリーもさることながら、豊富なやり込み要素でプレイヤーをゲームのトリコにするのも、このシリーズの特徴である。
さて、昨年まで未プレイだったことを冒頭でお伝えしたが、正直にいうとシリーズを最初にプレイしたのは2014年のこと。Playstation3・4で発売された「龍が如く維新!」はプレイ済みである。2023年2月22日に発売された「維新! 極」は、そのリメイク作品に当たる。
「維新! 極」が魅力的である理由については後述するとして、昨年夏からコツコツプレイしてきたシリーズのプレイ時間について紹介しておきたい。なお、このリストには木村拓哉さん主演の「JUDGE」シリーズも含ませて頂く。
・龍が如くシリーズのプレイ時間
龍が如く6 59時間
龍が如く7 120時間
JUDGE EYES~死神の遺言~ 60時間
LOST JUDGMENT~裁かれざる記憶~ 116時間
龍が如く極 42時間
龍が如く極2 85時間
龍が如く極0 112時間
龍が如く3 45時間
龍が如く4 61時間
龍が如く5 97時間
龍が如く維新! 極 105時間(プレイ中、ストーリー未クリア)
・春日一番の「7」
我ながら、どんだけゲームやってんだよ!? と驚いてしまう……。それはさておき、プレイ時間の長さはゲームの満足度にほぼ直結していると考えて良いだろう。つまり長時間プレイしたゲームほど、楽しく遊んだ証だ。
100時間を超えた作品は、どれも間違いなく面白かったと言える。中でも次に挙げる作品は特に印象に残っている。まず、主人公が桐生一馬から春日一番に変わった「7」は最高に面白かった。寡黙で不器用な桐生とは異なり、おしゃべりでバカ正直な春日のキャラは、桐生とはまた違う人間的な魅力がある。仲間との絆を感じる描写も秀逸で、愛着の湧くタイトルだ。
・「JUDGE」2作品も
次いで木村拓哉さん扮する探偵の八神隆之が主人公の「JUDGE」2作はどちらも面白い。1作目のプレイ時間が100時間に満たないのは、早く2作目をやりたくて切り上げてしまったからだ。2作ともに重いテーマを扱っており、考えさせられる内容だった。とくに2作目の「LOST JUDGMENT」はイジメをテーマにしていて、思わず涙ぐんでしまう場面もあったほど。この作品を通して木村さんをさらに好きになった。
・「維新! 極」の魅力
現在プレイ中の「維新! 極」は、これらのどの作品よりも長く遊ぶ気がしている。なぜなら、まだストーリーをクリアしていない段階で100時間を越えているからだ。何がいいって、この作品はアクションが気持ちイイ! 超気持ちイイ!!
通常シリーズの桐生は素手での格闘がメインになる。維新は幕末が舞台なので、刀を使った戦闘が主体で、瞬時に銃や素手に切り替えられるので、戦い方のバリエーションが豊富だ。この剣戟アクションが病みつきになる!
そのほかアクティビティのバランスが良く、鍛冶屋での「武具作成」や鶏レース「競鶏」など、飽きずにやり続けられる要素がてんこ盛り。本編のストーリーそっちのけで遊んでしまうのだ。
とはいえ、ストーリーも無視できない面白さがある。もしも坂本龍馬が斎藤一だったら? という「IF」の物語だ。恩師殺害の嫌疑をかけられた坂本竜馬は土佐を脱藩し、真相を究明するために斎藤一として「新選組」に潜入する。事件を追い求めているうちに、意外な黒幕にたどり着く……。史実をアレンジして龍が如くらしい演出を加えている点がとても良い。
・「5」は辛かった……
参考までに……。
先に挙げたリストの中で、「3・4・5」をプレイしようという人は、ある程度覚悟をもってプレイして頂きたい。というのは、この3作はPlaystation3からHDリマスターされたものが最新版なので、ゲームシステムが古い。理不尽に敵が強かったり、スキップできないサブクエストがあったりと、とにかくやりにくい。
個人的に苦痛だったのが「5」だ。これは主人公が5人もいて、5つの物語をクリアしないといけない。途中で放棄したい気持ちになったが、耐え忍んで最後までやり切った。「早く終われ」とさえ願ったほどだ。この作品で97時間も費やしたのは、面白かったからではなく、避けられないイベントがたくさんあったために、単純に時間がかかったに過ぎない。ストーリーもムチャクチャだったしね……。
その点、「維新! 極」はいくら時間をかけても苦にならない。いかんせん、武具の強化の成功率が異様に低く、金策がめちゃくちゃ手間なので時間がかかってる点も否めないのだが……。
とにかく、「維新! 極」は龍が如くの入門編として楽しめるはず。物語が独立しているので、予習なしで遊べるのも良いところだ。ぜひ剣戟の爽快さを味わってほしい。
参考リンク:龍が如くスタジオ、龍が如く維新! 極
執筆:佐藤英典
Screenshot:龍が如くスタジオ
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