泣く子も黙るその安さ。関東を中心に店舗を展開する最強激安スーパーのオーケーストアで買い物していたところ、思わず二度見してしまう冷凍食品が売られていた。ズバリ、ニチレイの炒飯がそうなのだが、なんとオーケーオリジナルだったのだ。
値段は312円(会員なら303円)。それでいながら630gという圧倒的な大容量っぷりはさすがの一言に尽きるが、1秒に1個以上売れる本格炒め炒飯……あのギネス記録にも認定された絶対王者と比べて何がどう違うのだろう。
・とにかくお得なオーケー
ということで実際に食べ比べてみたのが今回の話である。ちなみに私の購入したオーケーだと本格炒め炒飯は284円。容量は450gだから、ざっと計算してもオーケーオリジナルの方がお得だというのが分かる。
オーケーオリジナルはニチレイの商品とあって、おそらくハイクオリティな炒飯ではあるだろう。では、オーケーであることでどこに強みがあって、どこに違いを出しているのか。それでは食べて確認してみよう。
・比較してみた
比較するため、とりあえずオーケーと本格炒めのハーフ&ハーフで食べてみることにしてみた。ともにレンチンするにあたりラップをかけずにOKと手間がかからないのが嬉しい。なお、凍った状態だとパッ見はあまり変わらないような気がするが……
レンチンして出来上がりを細部まで確認してみたら、色合いはもちろん特に目立って違うのが本格炒めのウリでもある「焼き豚」だった。本格炒めは「ゴロゴロ」という表現がピッタリなのに対し、オーケーは普通に入っている以上の印象は受けない。
そして食べてみたらレンチンだけでも米がパラッとしているのは両者に共通していたものの、味の方はずいぶんと違った。本格炒めは しょうが や にんにく、ポークエキスパウダーといった旨味成分がかなり使われている。
一方のオーケーは香味油の風味を効かせていながらも過度な味付けをしていないように感じた。アッサリしすぎず、エッジもそんなに効いていない炒飯といえばいいだろうか。誰もが連想する炒飯がそこにあった。
ときおり感じるネギのシャキッとした食感も素朴でいいし、これで630gも入っているから1人で食べるなら2〜3回とかに分けてもいいだろう。もちろん家族で分けるもよし。とにかく量と価格においてかなり強かった。
結構シンプルな炒飯だから何かと組み合わせてもよさげ……ってそうだなぁ、これはラーメンだな!
・ラーメンと合わせたらいい感じ
そこですぐさま「ラーメン炒飯セット」を自作してみたらやはりよき。炒飯単体だと控えめに思えたオーケーオリジナルが、ラーメンと組み合わせることによってお互いのよさを引き出し合っている。ただ、ここでふと気づいてしまった。なんと恐ろしいことに……
即席なのにワンコイン以下のラーメン炒飯セットがお店顔負けのクオリティーで食べられたのだ。このところ無人販売で数を増やしている「日本ラーメン科学研究所」のラーメンを使ったのだが、これが1杯およそ333円。炒飯も多く見積もって100円程度だからスゴい時代である。
どこにでもありそうな炒飯というのが、さらにお店感を加速させるし売れていたのも妙に納得。もし炒飯をフライパンで調理する余裕があれば、もはやラーメンと炒飯はどちらも出来たて同然で食べられる。炒飯単体じゃ物足りないなんて人はぜひ試してみてほしい。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
▼オーケーオリジナルの原材料はこんな感じ