
名物グルメが多い印象の名古屋だが、「じゃ、どれが一番オススメなの?」となると答えに苦しむことでも知られている。手羽先、ひつまぶし、味噌カツといったエース級は今や全国どこでも食べられるようになった。ならば我々は一体、名古屋で何を食べればいいのか?
そんな悩める旅行者は、とりあえず名古屋のアキバこと大須商店街を歩いておけば何とかなる場合が多い。先日も私は大須商店街の一角で『名古屋市公認なごやめし』と書かれた看板に心奪われた。聞いたことのない料理だが、なぜかピンとくるものがあったのだ。
来るたびに名物が誕生している街……それが名古屋。
・キミに決めた
さっそく入店したのは『名古屋肉味噌カレー研究所』というお店。『名古屋肉味噌カレー』なるグルメを果たして皆さんはご存知だっただろうか? 私は初めて知った。
ただし看板に “元祖” と書かれていることから、もしかすると名古屋では意外に有名なのかもしれない。「研究しつくした激ウマのスーパーカレー!」などと書かれた点も、頑張りが伝わって非常に好感が持てるぞ。
あ! 看板に市長の顔写真が!
「どえりゃ〜うみゃ〜! 『なごやめし』に認定だがや!」とのセリフつきで……しかし名古屋の市長は町おこしに非常に熱心なことで知られており、ご自身の肖像権にあまり頓着がない可能性もある。これだけでガチ公認を信じるのは早い。
『肉味噌カレー』は税抜758(ナゴヤ)円と、色々な意味で頑張りが伝わってくる価格設定。チーズをトッピングしたい衝動に駆られるが、最初はスタンダードがセオリーだろう。
・食べ方が細かすぎて
で、こちらが問題の肉味噌カレーである。
サラダセットはプラス380円(税抜)。
肉味噌とカレーが混ざらないよう、計算し尽くされた美しい盛り。ただ茶色と茶色が同化しているためか、パッと見のインパクトはそれほどでもないのが切ないところだ。
トッピングのネギは無料で盛り放題。カレーにネギってちょっと珍しいかも!
・注文の多い名物グルメ
各テーブルには『美味しい食べ方の順番』という紙が貼られている。
正当なジャッジをするため、この作法に従って食べ進めよう。
その①ネギを肉味噌にかけて食べる
なるほど……シャバシャバだけど濃厚な、どちらかといえば欧風寄りのカレー。そこへ肉味噌が加わることで、まさに “カレーと肉味噌を一緒に食べた味” へと昇華している。「ウマいに決まっていそうな組み合わせだな」と想像していたが、想像どおりのウマさだった。ちなみにネギをかけると “カレーと肉味噌にネギをかけた味” になるぞ!
その②その上から からしマヨネーズ
カレーにマヨをかける行為を絶対にしない私だが、これはアリ。マヨというより「からし」がイイ味出してる。
その③カレースパイスをかけて食べる
……ただでさえ複雑な肉味噌カレーがより難解な味になった。この “やりすぎ感” が名古屋っぽくてアリ。
その④カレーにサラダも混ぜて食べる
もはやアレンジの域を越えた「カレーサラダ」だが、名古屋っぽいので問題ない。
・いじらしさが愛へ
順番を守っているうち、最後は卵の黄身が残ってしまった。
黄身に関する指示はないので、各自好きなタイミングでつぶすなり丸飲みなりすればよかろう。
お店の方に尋ねたところ、名古屋肉味噌カレーは2015年の『新なごやめし総選挙』で敢闘賞を受賞した由緒あるグルメ。 “市長公認” は正真正銘ガチであり、移り変わりの激しい名古屋グルメ界で生き残った猛者といえそうだ。疑って申し訳なかった。
名物にしては食べ方が複雑な肉味噌カレー。将来的に手羽先や味噌カツと並ぶグルメに成長する可能性は、正直それほど高くないのかもしれない……だがしかし! 駆け出しアイドルを全力で推すファンのように、肉味噌カレーにはなぜか応援したくなる “いじらしさ” がある。すごく個性的なわけじゃないが普通においしいカレーなので、大須を訪れたらぜひトライしてみてほしい。
名物グルメ飽和状態の中にあって、なお貪欲に名物を生み出そうとしている街・名古屋。「どれがオススメか」ではなく、「どれを推したいか」のフェーズに突入しているのかもしれない。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
亀沢郁奈













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