つい先日、当サイトにて「餃子の王将の2月限定メニュー『豚とろラーメン』がガチでウマい! なんなら永遠に2月が続いて欲しいレベル」なる記事を公開した。執筆者は私、つまりP.K.サンジュンである。

あれからおよそ1週間、私は合計4回『豚とろラーメン』を食べているのだが、もしかしたら読者のみなさんに謝らなければならないかもしれない。というのも、豚とろラーメンは「店舗によってかなり味にムラがある説」が私の中で浮上しているのだ。

・マジでウマかった

まず初めに誓っておくと、私のグルメ記事は全てガチでお届けしている。「激ウマ!」と書いたのは激ウマと感じたからで、逆にイマイチだったためお蔵入りしたネタは数えきれない。そういう意味で『豚とろラーメン』は、ウソ偽りなく激ウマであった。

そう、沖縄のソーキそばを王将流にアレンジした『豚とろラーメン』はかなりのヒットメニュー! 冒頭でもお伝えした通り「ここ1週間で4回も食べている」という事実で、私がいかに『豚とろラーメン』を気に入っているかご理解いただけるハズだ。

先日の記事には「食べてきました!」「美味しかったです!!」というコメントがあった一方で「全然ダメだったよ」なんて意見もチラホラ見受けられた。ただ味覚は人によって違うので、これに関しては “平常運転” と申し上げていいだろう。

だがしかし、普段の記事と比べて「美味しかった」と「イマイチだった」の声がハッキリ割れているような……? そんな時であった。3回目の『豚とろラーメン』を食べた際、私も「全然イマイチな豚とろラーメン」と出くわしたのである。

・なんだこれは

これまで初回の新宿区を皮切りに、台東区の2店舗と江東区の1店舗で『豚とろラーメン』を食べているが、3店舗目の「餃子の王将」で出てきたのは、これまでの豚とろラーメンとは似て非なる別物。仮にこれを1番最初に食べていたならば、記事はお蔵入りになっていたハズだ。

豚とろラーメンは読んで字の如く “とろみ” が特徴的なラーメンなのだが、その店舗の『豚とろラーメン』はスープがシャバシャバ。「とろはどこ行った?」と言わずにいられない、単なる「豚シャバラーメン」であった。

さらに言えば味も薄い! 『豚とろラーメン』はソーキそばをオマージュしているだけあって意外とあっさり系の味わいなのだが、豚シャバラーメンは「病院かよ!」と思うほど塩分が控えめ。率直に混乱せざるを得なかった。

・王将ツウに聞いた

もちろん飲食チェーン店であろうと、ある程度は味の差があることは理解している。……が、ここまで違って逆に大丈夫なのか? 小さいことを言えば、俺がウソをついてるみたいやん! そこで一時期「餃子の王将」に通いまくっていた当サイトの和才記者に「王将における味のムラ」について聞いてみることにした。


和才「味のムラですか? 餃子の王将は結構ある方だと思います。店舗によっても違いますし、同じ店舗でも作る人が違うと味が違うこともあります。例えば餃子も、焼きが上手な人とそうじゃない人を僕は把握してました。

そもそも王将で調味料とかを厳密に量っているの見たことないですからね。どうしても作り手によってある程度は差が出ちゃうのかなぁと。豚とろラーメンは新商品なのでその傾向が顕著なのかもしれません。ただ逆にめっちゃウマい餃子に当たることもあるんですよ。それ込みで王将の良さと言えるでしょう」


……なるほど。確かにそうかもしれない。特に1店舗目の『豚とろラーメン』は最高だったし、たまにビックリするくらい美味しい油淋鶏が出てくるのも餃子の王将の良さである。なので『豚とろラーメン』に関しては「美味しい店(人)と出会ってくれ……!」と言うしかない。


・それ込みで王将

ただ本部の人には「なんとかムラが少なくなるように指導してください!」とお願いしたいところ。豚とろラーメンは超一級のポテンシャルを秘めていると、私は確信している。ゆえに何とかいい形で『豚とろラーメン』を世に送り出して欲しいのだ。

同じ人間が同じものを作っても、同じ味になるとは限らないのが料理の奥深さである。……が、豚とろラーメンは結構ムラが大きいですよ、王将さん! それでも今月いっぱい私は『豚とろラーメン』を食べまくることだろう。次の豚とろラーメンは当たりであることを願いながら。

参考リンク:餃子の王将
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.