先日スシローに行ったら、寿司がまったく回転していなかった。理由は言うまでもない。バカ客がレーン上の寿司にツバをつけたり、食べたものを戻したりと やりたい放題したせいだ。
迷惑行為をする客に対してスシローが警戒心を抱いた結果であり、一方で客の心理的にも警戒心が高まっているのは否めない。かく言う私も「もう外食が怖くなった」と思っていたのだが……スシローで “あるパネル” を見たら気持ちが一瞬で変わったので報告しよう。
・スシローの回転レーン
そのパネルについて説明する前に、まずは現在のスシローの回転レーン状況について軽く触れておきたい。2023年2月3日にスシローが公式サイトで発表したところによると、レーンで提供されるのはタッチパネルで注文した商品だけとのこと。
これらの寿司はキッチンから客席まで一直線で運ばれるので、回転しているとは言わない。レーンを回転しているものといったら、キャンペーンの宣伝パネルくらいだ。
「回転寿司は寿司が回転してナンボ」と思っている人には寂しい光景だろうが、状況が状況だから仕方がない。そう思い、タッチパネルで食べたい寿司を選んでいたとき! 私は回転レーンに釘付けになった。というのも……
「商品開発責任者がガチで注文するネタランキング」だと!?
スゲー気になる……!!
え? 1位なに? 1位……
マジかよ……頼んだことないぞ!
2位は……
なぜラーメンが入っているのか!
これネタランキングだぞ!
しかも2位!!
それだけ美味いってことか!
で、3位は……
おぉ〜! これは俺がよく頼むネタ!!
自分の味覚が評価されたようで、なんかうれしい!
4位は……
ってことは、スシローの商品開発責任者と回転寿司マニアがどっちも推してるってことか!!
5位は……
『漬けごま活〆真鯛』が5位なんてレベルが高い!
食ったことあるけど、これ美味いんだよなぁ。
……
……
……
とか思っているうちに!
……
……
……
ぜんぶ注文してました。
「外食するのが怖くなった」という気持ちはどこへ行ったのか。と自分でツッコミたくなるが、それほどパネルの内容が絶妙だった。
つまり、「商品開発責任者がガチで注文するネタランキング」はスシローのファインプレーであり、回転レーンを活かした見事な戦略だという気がする。
まぁ、これ系のパネルは迷惑動画が話題になる前からあっただろうし、今さら珍しいものではないかもしれない。ただ、客の好奇心を刺激することによって、回転レーンに寿司を流せなくなった状況をカバーできるかも……と思うのだが、どうだろう。
どちらにせよ、これからスシローに行く人はあえて回転レーンに注目するのも面白いかもしれない。「流れてくるのはどうせ広告ばっかだろ」と思いきや、「マジで?」となる情報が飛び込んでくるかもしれないから。
参考リンク:スシロー「店舗運営方法の一時変更について」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼「商品開発責任者がガチで注文するネタランキング」の1〜5位を価格とともにもう1回どうぞ! こちらは1位の海老フライアボドロール(150円 ※都市型店舗価格。以下同)
▼2位の鯛だし塩ラーメン(410円)
▼3位の匠の漬けまぐろ(150円)
▼4位の塩〆いわし(150円)
▼5位の漬けごま活〆真鯛(210円)