チーズやマヨネーズやバジルを余裕で寿司と組み合わせてくる回転寿司屋スシロー。レールを外れることも恐れないその姿勢は、新時代の回転寿司のあり方を切り開いてきたと言えよう。

そんなスシローがイカについて『通の食べ方』をオススメしているのだが……これは本当に通なのだろうか? 少なくとも寿司の通ではないような気がするが……。

・通の食べ方

寿司が回転レーンに乗って回っているから回転寿司。しかし、スシローのレーンを回っているのは寿司だけではない。むしろ、半分くらいはパネルである。このパネルを皆さんはよく見たことがあるだろうか?

ほとんどは商品やキャンペーンの情報が記載されているのだが、その中に「通の食べ方」と書かれたパネルが紛れている。例えば、鯛の場合、粉末抹茶と塩で食べるのがスシロー的通のようである。まあ、普通寿司には醤油なので抹茶塩は確かに通っぽい。

・イカバージョン

以前の記事で、鯛における通の食べ方をご紹介したが、今回私が発見した通の食べ方パネルはイカ。さっそく、書かれている通りにやってみよう。なになに? と読むまでもない。イカにかけるのは……


甘だれ

いや、塩ならまだ分かるが、ただでさえトロける系の食感のイカに甘だれは甘すぎるだろ。食べてみると、酢飯も甘いのでちょっと寿司っぽくない感じ。これは本当に通なのか? そう思ってパネルを今一度よく確認してみたところ下にこう書かれていた。「イカ焼き風!」と──。

・通は通でも祭りの通

イカ焼きって言ってもうてるやん。通は通でも祭りの通であった。お祭り男はぜひ試してみてもらいたいが、私は残念ながら寿司の方が好きである。そこで醤油を3滴ほど垂らしてみたところ、溜まり醤油みたいになり良いバランスに。寿司好き的にはこちらをオススメしたい。

言わば、スシロー公式のアレンジレシピである「通の食べ方」。しかし、それは寿司通というより、スシロー通の食べ方だ。そのため、寿司的には堅気ではないパターンもあるのかもしれない。とは言え、そうやってスシローが回転寿司の可能性を広げてきたのも事実。これからもその攻めの姿勢を続けて欲しいものだ。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.